2025.314を受けられることで自信を持ち、他者の話で新しい発見ができた」といった意見が多くありました。キャリアデザイン面談は、キャリア研修で明らかになったキャリア形成上の課題、強み、希望などの気づきの再確認や個別アドバイス、個別のアクションプランの作成支援などを目的としたものです。面談の一番のポイントは、傾聴し、受講生が自身で話して、自身で気づくこと。そして自分の考えを整理するというところに主眼を置いています。50代キャリア自律施策の今後の展望ですが、手あげ式のPICKUP研修は50代、60代の申込みが増えましたが、さらに増加に向かうよう取り組んでいきます。自己啓発の受講については2024年度より会社補助要件を緩和しました。キャリア相談支援はもっと時間をとって相談したいという人もいます。2023年度時点で十数人だったので、さらに増えるように認知度を上げる働きかけを進めています。現在実施中の研修は、いずれも一部改善を加え、安定した運用を図っております。いままでお話しした取組みを通じて、社員個人と会社双方にとってWin︱Winの実現を図り、50代は「今さら」ではなくて、「今から」ということを掲げて取り組んでいきたいと思います。最後が「DX関連講座」で、「P活動画」というパソコンにかかわる動画をつねに閲覧することができ、自由にそれを見ながら、基本的なパソコンのスキルなどを磨ける場を設けています。さらに2024年度から「50代じっくりエクセル講座」という、50代限定でエクセルの基礎的なことを学ぶ講座を実施しています。50代キャリア研修・面談続いて、50代キャリアデザイン研修についてご紹介します。管理職向けの研修と一般職向けの研修に分かれており、管理職向けの研修は1日3・5時間を3回、月1回とし3カ月連続で行います。対象者は50代の管理職です。2022年度から2025年度まで、年度ごとに年齢で対象者を区切って受講を進めています。また、一般社員は3・5時間×1回に設定し、管理職と同じ時期にキャリアコンサルタントの資格を持つ人財開発部長が講師となり研修を実施しています。管理職向けの研修の内容に関しては、おもに成人発達理論と意識体系を大きな二つの軸に定め、グループワークでの対話を重視し、内省による自律思考することを目ざしていきます。受講者へのアンケートからは、「自分一人で考えるだけではなく、他者からのフィードバックタスクチーム発足時に、制度の改正も必要であろうということで、キャリア開発支援に合わせて制度の改正に向けた検討も進めていきました。キャリア開発支援に関しては2022年度秋から開始しており、制度改正は2025年度4月以降を予定しています。キャリア開発支援は50代社員を対象とした研修・面談を行い、リスキリングなどの行動変容をうながしています。また、再雇用の年齢上限を、現行の満65歳の誕生日の属する月の月末から、2024年度より段階的に満70歳の誕生日の属する月の月末に延長することになっています。3本立てのリスキリング支援では、当社の3本立てとなっているリスキリング支援施策について紹介します。まず「PICKUP」という名の手あげ式研修です。2023度よりスタートし、全社員向けに実施しており、1年間で最大6講座の受講が可能です。再雇用者も受講することができます。二つめは「自己啓発」です。自己啓発は自費を原則としますが、条件を満たせば半額を会社が援助します。そのなかには通信教育講座、eラーニング、動画サブスクリプションを準備しています。
元のページ ../index.html#16