2025.318中期・長期計画をみなさんにお伝えして、会社が目ざしていることを知ってもらう。そのうえで自分はどうなっていきたいのかを描いてもらうことを大切にしたいと考えています。小島 中期・長期計画を自分の仕事に落としこんで紐づけできるようにメッセージを伝えているということですね。ミドルシニア向けのキャリア形成支援策小島 次にミドルシニア向けのキャリア形成支援策についてお聞きします。まず、戸井さんにお聞きしたいのですが、キャいくためにはどのような視点が必要でしょうか。宮島 会社からのメッセージにバイアスをかけて、「何か裏があるのではないか」とメッセージを受けとめない人もいます。私が思う必要な視点は、制度との連動性です。リスキリングをして活用する場がある、つまり実用性があれば、客観的な事実に納得できます。制度との連動性がうまくつくれるかどうかが重要だと思います。小島 ありがとうございます。裏がないように伝えていかなければいけないということですね。戸井さんはどういったメッセージを研修の場で伝えていますか。戸井 昨年度から研修の体系をガラッと変え、手あげ式の研修がメインとなっています。これは、会社が謳い続けているキャリア自律が基になっております。われわれとしては、自ら学ぶための場を提供しており、一人ひとりがそれぞれ在りたい姿をしっかり設定できないと、受動的になってしまいますので、いかに能動的になるかの意識づけとして、30代、40代にもキャリアデザイン研修をしています。小島 まず在りたい姿を明確化していくというところですね。荻野さんの会社ではどのように従業員に伝えているのでしょうか。荻野 当社のなかでも社員のキャリア自律に関する施策の検討を始めています。経営理念や、株式会社日本総合研究所 創発戦略センター スペシャリスト 小島明子氏コーディネーターパネリスト株式会社日本総合研究所 創発戦略センター スペシャリスト小島 明子氏アズビル株式会社 アズビル・アカデミー学長荻野 明子氏株式会社明治 人財開発部DE&I推進G 専任課長戸井 浩氏株式会社社会人材コミュニケーションズ 代表取締役CEO社長宮島 忠文氏
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