特別企画エルダー29「産業別高齢者雇用推進ガイドライン」のご紹介社会・産業のデジタル化が急速に進み、ITサービスがますます高度化・複雑化するなかで、IT検証サービス産業は、ITサービスの品質の確保と実現という欠かせない役割をになっている。現在、同産業では若い人材が活躍しているが、今後、日本の人口減少にともない、新たなIT人材の獲得が困難になったり、現在の若い人材層の高齢化が予想されたりしている。このように、これから増加する可能性があるシニア人材が十分に活躍できるような環境や仕組みを整備することは、IT検証サービス産業全体としての重要な課題といえる。本ガイドラインは、経営層や人事担当者、現場のマネージャー、また、これからシニア人材として活躍を目ざす人に向けて作成。冒頭のページでは、各々の立場の人がどの章(ページ)を読むべきかを明示している。「第1章 IT検証サービス産業の現状」では、はじめに日本のITサービス市場全体の動向と、市場を支えるIT人材の将来動向を見渡し、次に、IT検証サービス産業の動向を貴重なデータとともに紹介している。「第2章 IT検証サービス産業における人材活用の現状」では、「テストエンジニア」の年齢構成やキャリアパスなどについて、アンケート調査結果に基づきその実態を紐解いている。さらに、シニア人材活用に関して、会員企業における定年・継続雇用制度の状況、定年後の賃金水準、シニア人材向けの各種取組みの実態について紹介する。章末には、JEEDの「雇用力評価ツール チェックリスト」を掲載しており、自社の高齢者雇用力も確認可能となっている。「第3章 IT検証サービス産業におけるシニア人材の活躍事例とメッセージ」では、現在、活躍中の7人のシニアとシニア前世代の人材を取り上げている。個々のキャリアパスや現在の業務内容、テスト・検証業務のやりがい、今後の目標を紹介。多様なキャリア・業務を経験し、それぞれに活躍する7人の事例からは、シニア人材になっても輝けるテスト・検証業務の魅力や可能性を感じとることができる。また、章末では活躍できるシニア人材のポイントを三つにまとめて整理しており、シニア人材となっても活躍し続けたい人の参考になる。「第4章 シニア人材の活用に向けたポイント」は、第3章までに示したIT検証サービス産業の特性をふまえて、シニア人材活用のポイントをまとめているほか、シニア人材により長く活躍してもらうための、人事制度の設計パターン例を提示。さらに、IT検証サービス産業においてシニア人材の活用を考える重要なポイントとして、具体的に七つの指針を示している。巻末の「参考資料」では、高年齢者雇用安定法の概要や高齢者雇用にまつわる必要な行政手続き等を紹介するなど、実務担当者にとって有益な情報がまとめられている。一般社団法人 IT検証産業協会(IVIA)住 所〒102―0083 東京都千代田区麹町1―6―4 住友不動産半蔵門駅前ビル11FMAILivia_office@ivia.or.jpIT検証サービスにおけるシニア人材活用についてのガイドライン産業別高齢者雇用推進ガイドライン4
元のページ ../index.html#31