エルダー33[榎本プランナーから]「プランナー活動では、訪問する会社のよい点を事前に調査して仮説を立てておき、訪問趣旨を説明したのち、会社の雰囲気やよい点を面談者から聴きだし、共感することを心がけています」高齢者雇用の相談・助言活動を行っています◆千葉支部高齢・障害者業務課の杉林課長は榎本プランナーについて、「経営者として人事労務管理や賃金改定にたずさわった経験を活かし、2022年から当支部で活躍しています。経営者の視点で事業主に寄り添いつつ、ていねいなヒアリングで課題を洗い出し、解決に向けた提案を行っています。支部が信頼を寄せるプランナーの一人です」と話します。◆千葉支部高齢・障害者業務課は、JR稲毛駅または西千葉駅からバスで約30分の千葉職業能力開発促進センター(ポリテクセンター千葉)内にあります。◆同県では、13人のプランナー、高年齢者雇用アドバイザーが活動しています。専門的・実務的能力を有するプランナー・アドバイザーがそろい、県内の企業訪問などを通じて、高齢者雇用に関する相談・援助を行っています。2023年度は646件の相談・助言を実施し、217件の制度改善提案を行いました。◆相談・助言を無料で行います。お気軽にお問い合わせください。●千葉支部高齢・障害者業務課住所:千葉県千葉市稲毛区六方町274 千葉職業能力開発促進センター内電話:043-304-7730アドバイザー・プランナー歴:3年榎本富士男 プランナーれました。日本製鉄・君津地区傘下の協力会社として、おもに同構内において各事務所の管理・清掃をはじめ、緑化造園管理、資源回収、食品販売サービスなどをにない、鉄鋼生産業務を支えています。また、これらの事業でつちかった技や経験を活かし、構外における事業にも進出しており、公共・民間のコンベンション施設、宿泊施設などの設備管理業務なども手がけています。同社の定年は60歳で、その後70歳まで契約社員として働くことができ、70歳以降は状況をふまえて再雇用することとしています。社員の9割近くを占めるパート社員には定年制度がなく、半年ごとに行う面談・相談を通じて労働時間などの見直しを行い、契約を更新しています。同社では以前から多くの高齢者が活躍していることから、快適な職場づくりに注力しており、柔軟な勤務制度をはじめ、資格・キャリアを活かした配置、作業環境の改善、定期的な安全衛生教育、各種表彰制度などの多様な取組みを展開しています。プランナーの訪問を機に取組みを深化榎本プランナーは、2024(令和6)年1月に八千代商事を初めて訪問し、高齢者雇用の取組みを聞き、JEEDの高年齢者活躍企業コンテストへの応募を勧奨しました。また、「信頼関係の構築をねらいとして、会社側であたり前のように行っていることが、高齢者が活き活きと働くうえで大事な施策であることに社員に気づいてもらえるよう、伝えていくことが大切です」などの助言を行ったそうです。同社代表取締役社長の青あお木き宏ひろ道みちさんは、「榎本プランナーの訪問を受けたことで、自社で取り組んできた快適な職場づくりの取組みを客観的に見ることができ、状況を整理することにつながりま青木宏道代表取締役社長
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