エルダー13特集会社の成長のカギを握る「高齢社員の活かし方」図表2 アンケート内容資料提供:株式会社ジェイック※アンケート内容はほとんどの原型を留めつつ、表現や社内用語の修正などを加えています。ご了承ください。①所属部署・職務・経過年数(選択式)1.所属部署(選択式)2.現在の職務(選択式)3.現職務での経過年数(選択式) ②希望キャリアパス(選択式)⇒マネジメントコース、プロフェッショナルコース、その他※ 社内のキャリアパスとして組織のマネジメントを行うマネジメント職と、個人の専門性で貢献するプロフェッショナル職の2コースが存在します。③興味のあること、今後やってみたいこと、将来築きたいキャリア等(自由記述) ④異動希望1.異動希望(選択式)⇒ 今すぐ異動したい できれば異動したい どちらでも構わないできれば異動したくない いまの職務がよい2.異動希望_理由(自由記述) ⑤異動希望がある場合の希望先1.異動先の第1希望(部署)(選択式)2.異動先の第1希望(職務)(選択式)3.異動先の第2希望(部署)(選択式)4.異動先の第2希望(職務)(選択式)5.異動先の第3希望(部署)(選択式)6.異動先の第3希望(職務)(選択式)※選択の前提として、社内におけるポジション情報も開示されています。⑥転勤希望1.転勤できない理由があれば教えてください(自由記述)2.転勤したい方のみお答えください。希望する時期はいつですか(選択式)※全国転勤を前提として採用活動・雇用していますが、ある程度社員の意向も確認しながら転勤決定をしています。 ⑦キャリア面談1.キャリア面談を希望しますか(選択式)2.キャリア面談を希望する相手を選んでください(複数選択式)⇒「外部」「人事」「事業部長」「その他(記述式)」3.キャリア面談を希望する相手の要望があれば、お書きください(自由記述) ※ グループ会社Kakedasで提供するキャリア面談サービスを活用して、「第三者に相談して整理したい」ニーズを拾い上げています。評価者である人事や事業部長に相談しにくいキャリア相談も、第三者であれば本音で話しやすく、自分の考えを整理する機会となっています。また、「外部に相談して考えを整理したうえで、社内で面談して実現のアドバイスをもらう」といった形でも使われています。 ⑧その他会社に知っておいて欲しいことはありますか?(自由記述)の事業部長が「ポジションをオファーしたい」となることもありますし、人事委員会で検討して異動を決定することもあります。また、即時ではなく、翌年度の下半期、再来期に向けて人事委員会で異動を仮決定することもあります。異動希望に関しては叶った場合も叶わなかった場合も、必ず「検討して結果としてどうなった。それはなぜか、どうすれば叶う可能性があるか」をフィードバックしています。ジェイックでは、マイキャリア導入以前から入社3~5年目、30歳、40歳、50歳など、節目のタイミングでキャリア面談を行っていました。ただ、人事による面談には工数の制限もありましたし、「人事にはいいにくい」という声もありました。特にミドル・シニア層になると、「自分より人事の方が若い」というケースも多く、プライドなども含めて社内では相談しにくい状況もありました。現在、節目の面談は「社外へのキャリア相談」を基本として、マイキャリアを実施する際にも「外部」、「人事」、「事業部長」、「その他」という選択肢からキャリア面談の相手を希望できるようにしています。このようにマイキャリアやキャリア面談を通じて、特に管理職やミドル・シニアなどから「相談」という形では出てこなかった本音や異動希望、やりたいことを吸い上げられるようになっています。なお、「マイキャリア」を導入したのは、異動の希望を聞きたいという目的がすべてではありません。「マイキャリア」を導入した大きな目的は、「1年に1回、全社員に自分のキャリアを真剣に考える機会を提供する」ことでした。したがって、回答する際には自身のキャリアをふり返り、将来のキャリア構築に真摯に向き合ってほしいという思いが込められています。そのために、回答期限もアナウンスから約1カ月後と長めに設定し、希望者は回答前にキャリア面談を受けることができるようにしています。なぜ社内公募制が高齢社員のなぜ社内公募制が高齢社員の活躍支援につながるのか?活躍支援につながるのか?55ここまでジェイックで運用する社内公募制を
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