エルダー31[関プランナーから]「プランナーにとって大切なのは専門的知識によるアドバイスとなります。高年齢者雇用安定法にともなう制度の相談や助言とあわせて、総務担当者が見落としがちな改正労働法令、賃金制度、健康管理、安全管理、労働者と企業のコミュニケーションなどについて、時間をかけた相談・助言活動を心がけています」高齢者雇用の相談・助言活動を行っています◆神奈川支部高齢・障害者業務課の伊東課長は関プランナーについて、「年齢は80歳を超えていますが、バイタリティにあふれています。現在も特定社会保険労務士として活躍しており、その一方でJEEDの業務にもご協力いただいています。日ごろから懇切ていねいな説明と適確な助言を行っており、訪問企業からの評判もよく、提案実績を伸ばしています。当支部にとって、なくてはならないプランナーの一人です」と話します。◆神奈川支部高齢・障害者業務課は、相鉄本線の希望ヶ丘駅(南口)から徒歩約12分。関東職業能力開発促進センター(ポリテクセンター関東)内にあります。◆同県では20人のプランナー・高年齢者雇用アドバイザーが活動し、年間約1000件の相談・助言活動を行っています。◆相談・助言を実施しています。お気軽にお問い合わせください。●神奈川支部高齢・障害者業務課住所:神奈川県横浜市旭区南希望が丘78関東職業能力開発促進センター内電話:045-360-6010アドバイザー、プランナー歴:19年関 芳矩 プランナー齢者雇用アドバイザー、プランナーとして活動し、今年19年目を迎えた大ベテランです。80歳を超えたいまも精力的に県内の事業所を訪問し、訪問先の実態に合わせた助言を行っています。関プランナーは「高齢社員の能力をうまく活用できている企業は、総合的に勢いがあると思います。定年や役職定年など、会社の制度には高齢社員のモチベーションを下げる材料がたくさんあります。この意欲低下をどう切り替えていくかが大切です」と語ります。今回は、関プランナーの案内で株式会社栄和産業を訪れました。ダイバーシティの力で笑顔あふれる未来をつくり出す株式会社栄和産業は、神奈川県横浜市戸と塚つか区にて1974(昭和49)年に創業、1981年に綾瀬市に移転し、自動車部品、ショベルカーなど建設機械のエンジンフードや、バスのパネルフロントルーフなどを製作しています。現在は綾瀬市内の12の工場のほか、静岡県沼ぬま津づ市に工場を構えています。同社は、「ダイバーシティの力で笑顔あふれる未来を創りだす」を企業理念に掲げ、年齢、性別、障害の有無、国籍の垣根をとり払い、だれでも活躍できる会社づくりを目ざしています。高齢者雇用だけではなく、障害者雇用にも注力しており、県内13校の特別支援学校、インクルーシブ教育実践推進校から、職場実習を受け入れて、現在15人の障害のある人が同社で働いています。また、外国籍労働者も積極的に雇用しており、カンボジア人、タイ人、ラオス人の53人が在籍。日本語がまったく話せなくても雇い入れ、母国語で仕事ができる環境を整えています。伊藤正貴代表取締役社長
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