エルダー61江戸時代に育まれた技法を現代に受け継ぐ古くから日よけや間仕切りなどに用いられてきた、すだれ。その機能性やデザイン性から、現在もインテリアから調理道具まで幅広く利用されている。安価な大量生産品や輸入品が主流となるなか、江戸時代から継承されてきた技術をもとに、手づくりですだれを製造しているのが、明治初期創業の老舗、田た中なか製せい簾れん所じょ(東京都台東区)だ。「江戸すだれは、竹を中心に葦よし、萩、御ご形ぎょうなど自然の材料を使って江戸すだれ職人田た中なか耕こう太た朗ろうさん(62歳)自然の手づくりならではの技材料の形を活かす vol.351
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