経営本部・しあわせ推進室の田原佳代室長エルダー21特集介護離職防止に向けて進室はスタートしました。具体的には、パパ育休の取得促進を含む育児や、介護をしながら働き続けるためのサポートのほか、健康、働き方、ハラスメントなど、従業員のさまざまな困りごとの相談窓口となっています。どこに聞いたらよいのかわからないことも、『まずはしあわせ推進室に相談に来てください』と呼びかけています。相談内容に応じて人事や総務、保健師など必要な部署に橋渡しをして、必要に応じてしあわせ推進室も加わり、困っている従業員、悩んでいる従業員に寄り添って、一緒に解決策を探っていきます。また、保健師と連携して、健康教室や医師を招いてのセミナー、従業員が子どもと一緒に参加できるワークショップなどの開催も担当しています」早くから手厚い支援づくりに取り組んできた育児との両立支援では、出産予定日がわかりしだい、妊婦面談を行い、産休まで元気に働けるように支え、育休中は孤立感を持たないように週1回オンラインで育児のアドバイスや絵本の読み聞かせなどを行うリモート保育園を開催するなど、育休から安心して復帰できるように支援している。これらの取組みも、田原室長が担当している。田原室長は、企業内保育園の保育士として入代が増えてきていることなどから、今後、仕事と介護の両立支援の必要性が高まることが見込まれている。これまでは、企業内保育園の開設や育児のための短時間勤務制度の導入など、育児をしながら働き続けられる支援に注力してきた。成果として、女性従業員の育児休業取得率は100%、育児休業後の復帰率も100%となっている。また、女性管理職が多く、現在の管理職170人(管理職、執行役員、役員含む)のうち、83人(同)が女性である。同社は2019年に、内閣府の「女性が輝く先進企業表彰」において、内閣府特命担当大臣(男女共同参画)表彰を受賞している。従業員の幸せを追求する従業員の幸せを追求する「しあわせ推進室」「しあわせ推進室」これまで以上に女性だけでなく、すべての従業員が健康で活き活きと働き続けられる職場づくりが大切になっていくとして、同グループでは、2021年4月に「しあわせ推進室」を設置した。経営本部・しあわせ推進室の田た原はら佳か代よ室長は、その役割を次のように説明する。「すべての従業員が幸せでいることが当社の究極の目標であり、その実現に向けて、従業員の幸せを追求する専門部署として、しあわせ推育児休業後の復帰率100%育児休業後の復帰率100%女性管理職も多数女性管理職も多数たねやグループの従業員数は1872人で、販売業務に就く従業員が多く、女性比率が77・0%(1442人)と高い(2025〈令和7〉年4月1日現在)。同グループの定年年齢は60歳で、希望者全員を65歳まで継続雇用。65歳以降は、本人と会社の希望により、1年ごとの契約で最長70歳まで雇用する。現在は子育て世代の従業員が多く、65歳以上の従業員は11人と少ない。ただし、定年の60歳で退職する人はほとんどいないこと、中高年世
元のページ ../index.html#23