エルダー2025年9月号
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エルダー33[國久プランナーから]「初対面のケースが多いため、できるだけ懇切丁寧に説明し、情報は惜しみなく提供しています。相手の立場に立って考えることを心がけています」高齢者雇用の相談・助言活動を行っています◆福井支部高齢・障害者業務課の斎藤課長は國久プランナーについて「明朗・明解、元気な語り口や親身な姿勢は、訪問先の企業やほかのプランナーなどから厚い信頼を得ています。プランナーなどのミーティングでは、効果的・円滑な事業所訪問につながるよう積極的に課題の提起・解決に向けた発言に努めています」と話します。◆福井支部高齢・障害者業務課は、越前市の福井職業能力開発促進センター(ポリテクセンター福井)内にあり、ハピラインふくい(元JR北陸本線)王おう子し保お駅から徒歩18分程度です。越前市は、関西・中京圏などの主要都市や福井市・敦賀市など周辺都市との交通の要衝となっており、北陸新幹線の延伸により、関東圏とのアクセスも便利になりました。◆同県では5人のプランナー・高年齢者雇用アドバイザーが、精力的に活動を行っています。2024年度は175件の相談・助言、50件の制度改善提案を行いました。◆相談・助言を実施しています。お気軽にお問い合わせください。●福井支部高齢・障害者業務課住所:福井県越前市行松町25-10福井職業能力開発促進センター内電話:0778-23-1021アドバイザー・プランナー歴:7年國久弘敏 プランナーています。今回は、國久プランナーの案内で「株式会社まちづくり小浜」を訪れました。「食のまちづくり」を推進する観光複合企業日本版DMO※登録法人の株式会社まちづくり小浜は、2012(平成24)年に道の駅「若狭おばま」の運営会社として誕生しました。当初は4〜5人で運営を行っていたそうですが、いまでは77人にまで拡大。道の駅のほか、町家を再生した宿泊施設「小お浜ばま町まち家やステイ」、コロナ禍で閉業した旅館を買い取りリノベーションした「若わか狭さ佳か日じつ」、地元食材を活かしたレストラン「濱はまの四季」の四つのブランドを運営しています。雇用形態は非正規従業員が7割、うち60歳以上が20人で、レストラン部門では60〜70代が9割を占め、最高年齢者は78歳の調理担当者という「高齢者が主役」の職場です。「小浜は古代から御み食けつ国くにとして京の都に海産物を献上してきた食の都です。穏やかな湾と山並みが育む米どころで、若狭牛、梅、牡蠣、ふぐ、わかめなど豊かな味覚がそろっています。福井県唯一の国宝建造物である明みょう通つう寺じ本堂や国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に指定された西にし組ぐみの町並みが点在し、海水浴や釣りが楽しめ、自然と文化に恵まれています。私たちは『小浜を一流の観光地にする』というビジョンのもと、食の町づくりに取り組んでいます」と話すのは、同社の経営企画室副室長経理課長(CFO)、小浜町家ステイ管掌商品開発部の藤ふじ本もと隼はや人とさんです。施設運営のほか、地域活性化の取組みとして「まち歩きマルシェ」を2021(令和3)年からスター藤本隼人経営企画室副室長経理課長※DMO(ディーエムオー)……DestinationManagement/MarketingOrganizationの略称。「観光地域づくり法人」と訳される。地域の官・民・事業者を束ね、科学的なデータとマーケティング手法を用いて観光地全体をマネジメントする役割をになう

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