2025.1044とが期待できること、「エイジアクション100※1」を活用した作業環境の見直し、「エイジフレンドリー補助金※2」の活用など、さまざまな情報を提供しました。岩城さんは、「専門家の方のお話を聞ける機会はなかなかありませんし、自分たちの取組み内容を聞いてくださって、よい評価をしていただけたりアドバイスをいただけたりして、とてもありがたく感じています」と赤川プランナーとの出会いを語り、堀常務取締役は「今後の取組みや考え方の参考になります」と提案などを真摯に受けとめていました。今回は定年退職から約1年後に働き方を変えて再就職した方と、60歳を過ぎてから勤め15年になる方の、お2人からお話をうかがいました。軽やかに再就職の道を踏み出し仕事も趣味も充実の日々片かた山やま四よ支し子こさん(69歳)は、ドライバーなどの仕事を経て、46歳から病院で働きながら看護学校に通い、53歳で看護師資格を取得。病院勤務を続けていましたが、病気で休職し、復帰後は夜勤のない職場を求めて、57歳であいの風に入職しました。看護師としてあいの風の施設を利用する高齢者の健康管理をになって活躍し、65歳で定年を迎えました。当時、「ここまで働いてきたので、ひの正規職員か、短日・短時間勤務など柔軟な働き方ができるパートタイム職員を選択できます。65歳超は原則1年契約で、特段の事情がなければ契約を更新します。職務を変更せず、定年前と同じ働き方を選んだ場合、賃金・賞与は定年前と同様です。また、パートタイムでも月20時間以上勤務する職員は、正規職員と同様に年2回の評価(評価シートと上司による評価)を行い、賃金・賞与に反映されます。年齢にかかわりなく、評価結果によって昇給することもあります。また、相談窓口(社内連絡ツール)を設けており、実名・匿名問わず、働き方や、病気の治療と仕事の両立、職場で起きたことなど、だれもがなんでも相談できる体制を整え、堀常務取締役と岩城さんがていねいに対応しています。赤川プランナーは2024(令和6)年11月に初めてあいの風を訪問しました。高齢者雇用の取組みや高齢職員の働きぶりを聞き、「先駆的な取組みをされていることを知りました。再訪問を了承していただいたため、一カ月後に2回目の訪問をして、提案と情報提供を行いました」と話します。そして、あいの風の定年後の働き方について、制度化することにより、今後65歳を迎える職員が安心して働くことができモチベーションが上がると思われること、活き活きと働く高齢職員が若手職員によい影響を与え、法人の発展につながるこカバーするなど、幅広い世代がいることで、フォローしあう職場風土が自然とできているそうです。それぞれの事情を抱える幅広い年代の職員が柔軟に働けるよう、きめ細かにシフト調整に努めており、人材がどうしても不足してしまうようなときは、正規職員が協力してカバーしているとのこと。企画人事を担当する岩いわ城じょう佳か代よ子こさんは、「子育てが一段落した人が、短時間のパートタイム職員から正規職員になって、次の子育て世代の負担を軽減するという支え合いもみられます」と話す。定年後は希望する働き方を選択評価制度があり、がんばれば昇給もあいの風では、60歳以上の高齢職員は全体の約2割を占めています。定年年齢は65歳。継続雇用制度などはなく、定年後も働くことを希望した場合、個別に面談をして、引き続きフルタイム勤務※1 エイジアクション100……高年齢労働者の安全と健康を確保するための職場改善ツール※2 エイジフレンドリー補助金……2025(令和7)年度の申請受付期間は2025年10月31日まで。詳しくは厚生労働省ホームページをご覧ください。https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09940.htlm企画人事担当の岩城佳代子さん
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