エルダー55の親密度アップ▽1回目の100日→テキストの全範囲履修▽2回目の100日→模擬テスト、スコアを基にしたカテゴリー学習を実施▽最後の100日→模擬テスト、「あいまい」「できない」を得点に結びつける学習を実施週末2時間勉強するより週末2時間勉強するより毎日毎日1010分・分・1212日間日間勉強を始めるにあたっては、まず脳の「準備運動」で脳のベースアップを図ることが重要です。具体的には、「睡眠」、「運動」、「規則正しい生活」を心がけることが、脳の基礎体力強化につながります。そしてもう一つ大切なのが、これから行う勉強に対して、わくわくした気持ちで向き合えるようにすることです。例えば関連する分野の人がしていることを見る、著作を読むなどして、勉強内容との親密度を高めていきましょう。実際にテキストで勉強を進めるときは、最初のページから始める必要はありません。参考書をパラパラとめくって、興味が持てるところから始めましょう。勉強内容との親密度が高まっていれば、何かしら興味の持てる内容があるはず。そこからスタートし、興味の幅を広げていくようにするのが効果的です。勉強で課題になることの一つが、時間の確保ですが、週末に2時間勉強するよりも、10分の勉強を12日間続ける方が望ましいといえます。さらに勉強するなら朝がおすすめです。朝に情報や知識を取り入れることで、脳が活性化し、日中や夕方以降まで学習力が高まります。「なぜできたのか」の分析を「なぜできたのか」の分析を計画には「ごほうび」も計画には「ごほうび」も試験範囲を一通り履修した後は模擬試験で、「確実にできる」、「できる」、「あいまい」、「できない」と、テーマごとにスコアをつけていきます。そのうえで最初にすべきなのが、「なぜできないか」ではなく、「なぜできたのか」の分析です。なぜできたのか、自分なりに分析する練習を重ねると、なぜできないかも分析できるようになります。それによって最終的に、「あいまい」、「できない」を「できる」に近づければ、合格も近づくでしょう。計画を完遂するためには、やはり日々を楽しく過ごすことも重要です。長期目標には、ごほうびも重要なので「ここまでやったら旅行する」とか「旅行先で学ぶ」など、楽しく学べるよう、脳が喜ぶ「ごほうび」を計画に盛り込んでみましょう。(取材・文 沼野容子)くらい時間が使えるのか把握しましょう。例えば、土日が休みの会社員だと、「平日の勉強時間×日数+土日の勉強時間×日数=総勉強可能時間」といった具合です。計画は100日単位計画は100日単位モチベーション維持に有効モチベーション維持に有効「持ち時間」が明確になったら次は、具体的なスケジュールの作成です。試験日まで半年から1年ほどある場合などは特に、その間のモチベーション維持が課題になると思います。計画倒れにならないよう、モチベーションを維持しつつ、脳が働きやすいようにするためには、「100日単位」のスケジュールがおすすめです。「100」という数字は具体的にイメージがしやすく、脳にも馴染みがあるというのがポイントです。不思議なことに、これが例えば「120」になると、「20」が余計な要素になり、脳へのアクセスが悪くなるのです。試験まで1年であれば、65日+100日+100日+100日で考えるようにします。大まかな1年の流れを紹介すると、次の通りです。▽勉強スタート時→模擬テスト実施で試験の出題形式と自分の現在の理解度を把握▽最初の65日→脳のベースアップ、勉強内容と
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