Ⅰ本事例のポイント1975(昭和50)年に設立された大河津建設株式会社。「日々たゆまず努力を重ね、社会的に通用する技術を造り、さらに顧客に愛される会社を目指す」ことを経営方針に掲げ、地域の安心・安全をになっている。おもな事業内容は河川の維持管理工事の請負だが、公共工事の現場には一定の有資格者を配置しなければならず、人材確保がむずかしいなか、経験豊富な高齢社員の活躍で活路を開いてきた。定年を70歳、継続雇用年齢を希望者全員75歳まで、一定条件のもと75歳以降も年齢上限なく継続雇用する制度にあらため、60歳を超えても給与・昇給・賞与等の処遇を変えない賃金制度を導入するなど、シニア層の登用、モチベーションアップに力を入れている。POINT12018(平成30)年に70歳定年制、希望者全員75歳・基準該当者を年齢上限なく雇用する継続雇用制度を導入した。2就業しているかぎりは「給与を下げない」賃金体系とした。定年時までは役職も継続。70歳定年後も給与・賞与は従来の水準のまま、年1回の昇給も継続している。3事務的な書類作成や業務で、現場の技術者らをバックアップする「建設ディレクター制度」を導入。負担軽減により、経験豊富なシニア社員が、専門的な仕事に集中して取り組むことができる環境づくりをしている。4年齢を問わず、社員のスキルアップの取組みを支援。1級土木施工管理士をはじめとする業務に必要な資格取得に関しては、費用を全額会社で負担している。大おお河こう津づ建けん設せつ 株式会社(新潟県燕つばめ市)「就業しているかぎり」は賃金維持、昇給継続シニア層の登用、新規採用も積極推進大河津建設 株式会社(新潟県燕市) 設立 1975(昭和50)年 業種 総合建設・土木建築工事の施工・管理・請負等 社員数 30人(2025〈令和7〉年9月1日現在) 60歳以上 6人 ( 内 訳 ) 60~64歳 2人 (6.7%) 65~69歳 3人 (10.0%) 70歳以上 1人 (3.3%) 定年・継続雇用制度定年70歳。希望者全員を75歳まで継続雇用。75歳以降は一定条件のもと年齢上限なく継続雇用。最高年齢者は76歳高年齢者活躍企業コンテスト令和7年度独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構理事長表彰優秀賞企業プロフィール2025.1116
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