エルダー2025年11月号
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Ⅰ本事例のポイント特定非営利活動法人こぐまくらぶは、2002(平成14)年に設立。「なんせ明るく、なんせ笑顔で、そしてありのままを大切に」をスローガンに掲げ、障害福祉サービス事業と保育事業を主軸に展開している。同法人では、人材不足への対応のため、年齢にとらわれることなく個人の能力と意欲を最大限に発揮できる職場環境を構築。定年年齢の引上げや継続雇用制度の拡充、柔軟な勤務形態の導入、能力を重視した人事評価制度の確立などにより、高齢職員が長期にわたって安心して働き続けられる環境を実現している。POINT12022(令和4)年2月に定年年齢を60歳から65歳に引き上げた。65歳以降も一定条件のもと75歳まで継続雇用することを就業規則に定めており、75歳以降は運用により年齢上限なく継続雇用する制度を導入している。2年齢や勤続年数より知識・技術・能力を重視した賃金テーブルを作成している。評価時点での能力や仕事への意欲が評価され、それが賃金に反映される。年齢によって給与が下がることはない。3資格取得支援、リスキリング研修、技能継承の仕組み、職員同士が認め合うCIMOS(シーモス)評価システムなど、多面的な取組みを実施。高齢職員の意欲向上と学びの風土が醸成された。4バリアフリー化や作業サポート機械の導入、健康経営優良法人認定を受けるなど包括的な健康管理体制を構築している。5一般社団法人こぐまsecondヘルパー事特定非営利活動法人 こぐまくらぶ(兵庫県明あか石し市)現場の声を大切にした事業の多角化から高齢職員が安心して働ける環境を実現特定非営利活動法人 こぐまくらぶ(兵庫県明石市) 設立 2002(平成14)年 業種 障害福祉サービス・保育事業 職員数  247人(2025〈令和7〉年7月1日現在) 60歳以上  49人 ( 内  訳 ) 60~64歳 21人 (8.5%) 65~69歳 11人 (4.5%) 70歳以上 17人 (6.9%) 定年・継続雇用制度定年65歳。一定条件のもと75歳まで継続雇用。75歳以降は運用により年齢上限なく継続雇用。最高年齢者は73歳高年齢者活躍企業コンテスト令和7年度独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構理事長表彰優秀賞企業プロフィール2025.1124

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