エルダー2025年11月号
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エルダー55[内田プランナーから]「訪問の目的をしっかり伝え、制度化に一歩でも近づけるよう70歳までの就業機会の確保について、ていねいな説明を心がけています。訪問先の貴重な時間をいただいているので、実状をよく聞き、法改正の情報など一つでも役立つアドバイスができるよう努めています」高齢者雇用の相談・助言活動を行っています◆山梨支部高齢・障害者業務課の竹内一郎課長は内田プランナーについて、「最新の法改正や関連する情報の提供を行いつつ、各企業に即した人事労務管理や賃金体系の整備、評価制度の導入など具体的なアドバイスを行い、企業から厚い信頼を得ています。地域ワークショップでは講師を務めるなど、支部にとって欠かせないプランナーの一人です」と話します。◆山梨支部高齢・障害者業務課は、JR身み延のぶ線の甲か斐い住すみ吉よし駅から徒歩約15分。南甲府警察署の真向かいに位置する山梨職業能力開発促進センター(ポリテクセンター山梨)内にあります。周辺には小・中学校や高等学校が点在。サッカーJ2リーグのヴァンフォーレ甲府の本拠地スタジアムもあります。◆同県ではプランナー5人が活動しており、2024年度の県内事業所訪問では189件の相談・援助を実施し、48件の制度改善提案を行いました。◆相談・助言を実施しています。お気軽にお問い合わせください。●山梨支部 高齢・障害者業務課住所:山梨県甲府市中小河原町403-1山梨職業能力開発促進センター内電話:055-242-3723アドバイザー・プランナー歴:6年内田美幸 プランナー 50年にわたり地域の児童福祉を支える「ひかりの家学園」を運営する社会福祉法人ひかりの家は、1977(昭和52)年に日本キリスト教団市川教会を母体として設立されました。教会は100年以上続く古い教会であり、町の人々が集います。ひかりの家学園は、山梨県で初めて民間施設として障害児の保育・療育を行った画期的な存在でした。現在、同園は児童発達支援センターとして、児童発達支援事業、保育所等訪問支援事業、放課後等デイサービス、相談支援事業所ムーミンの運営など、地域のセンター的機能をになっています。母体が同じで隣接する市川幼稚園とは思いを一つにし、子どもたちの個性を大切に育んでいます。渡わた邊なべ美み南な子こ園長は、事業への思いについて次のように話します。「ひかりの家は『一人ひとりの子どもを神様から与えられたかけがえのない存在として、愛情を持って育てる』という理念を掲げています。50年前、障害のある子どもたちが地域で暮らし、教育を受けることがあたり前ではなかった時代に、地域の声を受けて発足しました。2012(平成24)年の改正児童福祉法施行により児童発達支援センターへ移行してから、私たちの役割はさらに広がりました。ひかりの家では、職員が長年つちかってきた専門知識と実務経験を組織の重要な資産として位置づけ、特に相談支援の分野では、高齢職員の豊富な経験と専門性が若手職員の育成や保護者との連携、組織全体の質の向上に直結する価値ある人的渡邊美南子園長

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