エルダー2025年12月号
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エルダー21特集高齢社員のワーク・エンゲージメントの高め方図表2 高齢社員のワーク・エンゲージメント向上をもたらすフロー※筆者作成・ヘルスリテラシーを高める健康教育の実施高齢社員の安全衛生・健康管理の具体策の実践・高齢社員の活躍による売上げ、利益の向上会社の価値向上・測定されるワーク・エンゲージメントの改善業務パフォーマンスの向上・保健指導、医療機関への受診を通じた健康指標の改善高齢社員の健康アウトカム指標の改善高齢社員の感じる“働きがい”、“年下の上司との信頼関係”、“給与額”も関係する※ 第3回健康経営推進検討会参考資料1-5 株式会社日本経済新聞社提出資料「健康経営優良法人2026(中小規模法人)認定申請書(素案)」(2025年7月18日)5加齢にともなう四つの健康課題に加齢にともなう四つの健康課題に対する健康経営の具体策対する健康経営の具体策高齢社員に対する健康管理は、1970年代に当初は旧労働省、その後は厚生労働省により推進されてきました。現在は65歳までの雇用確保措置が各事業主の義務とされるなか、加齢にともなって顕在化する、安全衛生・健康管理上の課題には、心身の機能低下、労災事故、私傷病の増加、個人的な悩みごとの四つがあります。厚生労働省施策に合わせて、範囲を広げてきた健康経営の取組みは、その四つの課題の影響を軽減しつつ、ワーク・エンゲージメントの向上にも結びつけることができます※。①加齢にともなう労災事故のリスクを低減する措置(1) 下肢筋力、バランス能力、敏捷性、視覚・聴覚といった身体機能の低下などにともなって転倒災害のリスクが増大します。その防止のために行う身体機能を補う設備・装置の導入や職場環境の改善を行うことも健康経営の一環と位置づけることができます。安全管理対策では、ヒヤリハット事例などを洗い出し、危険マップを作成し周知することも実施できます。(2) 高齢になるほど腰痛症に悩む社員が増えの方針表明の前に、“戦力としての活用”が謳われている点です。そのうえで、産業医などの医師、保健師などの専門家の関与を含む体制と仕組みを整備し、具体的な高齢社員に対する施策を選択し、実行していくことになります。公開されている『健康経営ガイドブック(2025年3月版)』を参照しながら、健康経営戦略マップを作成し、社内で共有し、ウェブサイトなどで社内外に公表することもできます。高齢社員のワーク・エンゲージメント向上に特化した形のフローを図表2に示しました。こうした対応は加齢にともなう疲労感の増大、心身の病気や不調、給与額の減少といった高齢者として社会から扱われる状況で低下しがちな高齢社員のワーク・エンゲージメントの向上に効果が期待できます。人間は努力に応じた報酬を求める傾向があり、強く貢献を求められるのに報酬が乏しく、それが極端な場合には「燃え尽き」となる可能性があります。ストレスチェックでは測定しませんが、その理論は「努力︱報酬不均衡モデル」として知られています。高齢社員にとっての報酬は外発的な地位、肩書きと給与額といった面と、内発的な敬意と尊敬、感謝といった人間的なやり取りも重要です。会社をあげて「健康経営を推進する」と宣言し、特に高齢社員の戦力としての活用や後述する具体策を展開すると高齢社員にとっての強力な内発的な報酬となります。上記のフローで示した高齢社員のワーク・エンゲージメント、「稼ぐ力」を高めることが期待できます。

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