エルダー2025年12月号
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2025.1252多くの者は「怒り方」を工夫している。安全にかかわること、危険を避けるためには、怒鳴ったり怒ったりせざるを得ない場も少なくない。必ずしも怒ることがだめなわけではなく、怒り方や怒った後の切り替えを工夫することが大切であることが明らかになっている。また、教え方に関しては、褒めて伸ばすほうがよいとの意見も多くみられる(図表3)。(2)若手社員とうまくコミュニケーションがとれている高齢社員の特徴若手社員とうまくコミュニケーションがとれている高齢社員の特徴は以下の六つに整理することができる。一つめは、声がけができる人である。来るものは拒まない、どんな人でも受け入れる、面倒見がよい、口数の多い人のほうが若手社員と打ち解けるのは早い、些細な気づかい、声がけができる(若手社員は自ら高齢社員へ話しかけることがむずかしいので重要である)、という特徴を持っている。二つめは、褒めることができる人である。笑顔、褒める、この2点に尽きる。よくできたことはしっかりと「こういうところがよかった」と褒める。うまく褒めることは作業効率が上がることにつながる。三つめは、上から目線でない、押しつけない人である。上から目線で指導しない。上から目線ではなく、アドバイス的な物言いをする。自分の考えを押しつけない。頭ごなしに批判しない。あたりが柔らかい。寄り添った会話ができる。相手を思いやり、見守り、困ったときに優しく助けることができる人である。四つめは、相談しやすい、聞き上手な人である。相談しやすく、若手から高年齢の人までの相談役になっている人である。相手の特徴をつかんで、成長につながるアドバイスができている。相談しやすい雰囲気を持っている。話をよく聞いている。自分の経験を強く出さない冷静さがある。五つめは、ブレない人である。自分の仕事に対して自信を持っている人である。指示や指導を行っても意見がブレないので、若手社員が不安や不信感を抱かず素直に聞くことにつながっている。六つめは、上記の五つ以外での要素、若手社員に偉そうにいわれても気にしてない、ひねくれていない。「オレが若いころは…」と語らない、人の悪口、自慢話、昔話をしない、人である。(3)高齢社員が若手社員とのコミュニケーションをよくする工夫若手社員とうまくコミュニケーションがとれ図表3 〈事例〉怒ってはだめなのか(若手従業員とうまくコミュニケーションがとれている高齢従業員の特徴より)出典:一般社団法人日本機械土工協会・機械土工工事業高齢者雇用推進委員会(2023)『機械土工工事業における高齢者活用推進のためのガイドブックー高齢従業員の活躍と若手従業員の定着に向けて』■怒ってはだめか・絶対怒らない。物腰が優しい。孫のような接し方をしている。・若手従業員の話にも耳を傾けると共に、時には叱る事も辞さない(嫌われる事を恐れない)将来を見据えた接し方には感銘を受ける。■怒った後が大事・叱る時は叱るが、その後のフォローが上手い。・危険な時には厳しく指導するが、休憩時にはプライベートな話をするなどON/OFFができている。ほど良い緊張感のある現場をつくっている。・厳しい時は怖いところもあるが、常は明るくニコニコして、若手も声を掛け易い。■怒り方・教え方の工夫・叱り過ぎない。ダメ出しばかりでなく、仕事をやらせてみて、失敗した所で説明し理解をさせる。・失敗してもキレない。怒り方も優しい。自分の失敗談をし、「こうしたらよかった」などとアドバイスをくれる。仕事以外でも相談に乗ってくれ、話しやすい。・上から目線で指導しない。上から目線ではなく、アドバイス的な物言いをする。・間違いを指導する時、頭ごなしに怒っても聞く耳を持たない。たとえば、まずは、若手がした間違いを冗談まじりでデフォルメした失敗例を見せる。若手が萎縮するのではなく、笑みを浮かべながら何となく理解したところで、落ちついて、もう一度しっかり指導する。そうすることで、若手は確実に聞く耳を持ってくれる。・怒るわけでなく、冗談も言いながら、諭す、教えるといった表現が正しいようなコミュニケーションをとっている。■褒めて伸ばす・良くできた事はしっかりと「こういう所が良かった」と褒める。

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