エルダー53特別寄稿中小企業(建設業)における高齢社員と若手社員の効果的なコミュニケーション中小企業(建設業)における高齢社員と若手社員の効果的なコミュニケーション~『機械土工工事業における高齢者活用推進のためのガイドブック』より~『機械土工工事業における高齢者活用推進のためのガイドブック』よりからみると、企業が「社員に期待する役割」を知り、他方では「社員の持っている能力や意欲」を明確にしたうえで、それを会社に知らせることが必要になってくる。つまり、企業は高齢社員に若手社員とコミュニケーションを図ることが仕事の一環であることを明確にし、それをふまえて、高齢社員が若手社員とコミュニケーションを図るに際して、何が課題であるのかを把握する。把握した課題を解決するための取組みを行う、ということである。こうした仕組みは、企業にとって高齢社員を戦力化し、若手社員との効果的なコミュニケーションを図るためには必要不可欠である。と同時に、高齢社員にとっても、長く働き続けていくためにも必要である。それは、企業が高齢社員に期待する役割が現役時代(59歳以下)と変わることと、高齢社員自身にとっても、多くの企業が採用している定年年齢である60歳時点を契機として、働く意識や意欲も変わるからである。敬意を払える人である。素直な性格で、いわれたことをとりあえずやってみる。謙虚でまじめである。高齢社員は若手社員を育ててあげたいという気持ちが強いので、謙虚に教わる姿勢が大事である。相手に敬意を払っている。二つめは、学ぶ意欲がある人である。作業内容や手順を覚え、指示される前に動くことができる。いわれる前に動ける。機械に乗るのが好きで意欲がある。自分が上達するために「なぜあそこでは、あのように動かすのですか」などと質問できる。技能、技術を学ぶ意欲がある人である。不明な点は理解できるまで聞き、遠慮なく何事も聞くことができるという特徴を持っている。おわりにー高齢社員と若手社員の効果的なコミュニケーションに向けて4企業経営を取り巻く環境の変化にともない、労働者(従業員)を取り巻く環境は大きく変化しつつある。その結果、市場と企業が「労働者(従業員)に求めること」は確実に変化してきている。そのため、企業は「社員にどのようなことを期待しているのか」を明確にしたうえで、それを社員に知らせ、他方では「社員は何の能力やどの程度の意欲を持っているのか」を正確に把握することが必要である。これを社員の側ている高齢社員は、「シニアの側から声がけする」、「タイミングと距離感を図る」、「意見を否定しない」、「すべて聞き終わってから意見をいう」などを心がけている。例えば、高齢社員の側から「わからないことがあるか」と聞く。若手社員が返事をしなくても、とにかく話し続ける。コミュニケーションをとることも仕事のうちであると割り切っている。コミュニケーションでむずかしいのはタイミングと距離感である。聞く側のスキルが重要である。一方的な説教はダメだし、放っておいてもよいわけではない。いいたそうなしぐさを見つけたら話しかける。そうしたことで「この大人になら話してもよい」と思ってもらえることが必要である。若手社員の意見を否定せずにすべて聞き終わった後で、判断し、指示をしている。若手社員の意見を一方的に否定せず、ある程度同調しながら作業している。仕事をするうえで若手と目線を同じにし、上から目線を出さない、などの工夫を行っている。(4) 高齢社員とうまくコミュニケーションがとれている若手社員の特徴他方、高齢社員とうまくコミュニケーションがとれている若手社員の特徴は以下の二つに整理することができる。一つめは、素直、謙虚、【参考資料】一般社団法人日本機械土工協会・機械土工工事業高齢者雇用推進委員会(2023)『機械土工工事業における高齢者活用推進のためのガイドブックー高齢従業員の活躍と若手従業員の定着に向けて』(独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構委託事業)(https://www.jeed.go.jp/elderly/enterprise/guideline/q2k4vk00000510a0.html)
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