エルダー2026年3月号
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エルダー11特集令和7年度 生涯現役社会の実現に向けたシンポジウム 〜開催レポートⅡ〜シニアのジョブ・クラフティングとは何か「ジョブ・クラフティング」とは、働く人が自ら工夫し、仕事をやりがいのあるものに変えていく考え方です。ジョブ・クラフティングは三つに分類されます。仕事のやり方の工夫を変える「業務クラフティング」、周りの人との関係に工夫を加える「関係性クラフティング」、そして仕事の考え方を工夫する「認知的クラフティング」です。これにより活力が高まりストレスが軽減され、結果として健康やチームのパフォーマンス向上につながります。ジョブ・クラフティングが注目されるのには、三つの大きな理由があります。人事の観点からはエンゲージメント向上に寄与することで離職防止につながり、産業保健の領域では身体的・精神的・社会的なウェルビーイングの向上に貢献します。そして、キャリアの時間軸が長期化するなかで生じる、個人と仕事のミス・フィット感を小さくします。続いて、シニアにおけるジョブ・クラフティングの事例を紹介します。業務クラフティングでは、自分なりに小さな工夫を施す例として、メーカーの工場で検品を担当するシニア社員が、仕事を覚えにくいため自作のマニュアルを作成しました。また、自らの能力向上を図る例として、職場に障害のある社員が増えたことをきっかけに、寄り添った支援を行うためジョブコーチ(12ページ※)の研修を受講したシニア社員もいます。関係性クラフティングでは、新たな関係づくりの例として、シニア社員が現役世代と交流するために昼休みにランチ会を開催しています。関係強化として、毎朝のあいさつを欠かさず行います。一方で、関係を見直す例として、再雇用や役職定年後に現役世代との距離を意識的に取り、会議での発言を控えるケースも見られます。認知的クラフティングでは、役割の再認識として、「これからは若手社員の相談相手になろう」と自分の立ち位置を見つめ直しました。また、仕事の意味をとらえ直す例として、スマートフォン修理業にたずさわるシニアが、自らを「スマートフォンの外科医」と位置づけるケースがあります。こうした工夫によって、気乗りシニアのジョブ・クラフティング―生涯現役を支える組織のあり方講演釧路公立大学 准教授 岸きし田だ 泰やす則のり2025年10月24日開催令和7年度 生涯現役社会の実現に向けたシンポジウム「シニア社員を活性化するための人材マネジメント」★ 「令和7年度 生涯現役社会の実現に向けたシンポジウム」講演は、JEEDのYouTube公式チャンネルでアーカイブ配信しています。こちらから、ご覧いただけます。https://www.youtube.com/watch?v=xktLfZqHh1g

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