エルダー2026年3月号
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エルダー21特集令和7年度 生涯現役社会の実現に向けたシンポジウム 〜開催レポートⅡ〜しくなります。組織にとって、あるいは社員にとってだけではなくて、もう少し社会にとって何がよいのかといったところまで視野を広げて、費用対効果といったものを設計していく視点も必要でしょうね。その点を、今日のお話からあらためて確認できたと感じています。共感を起点にした組織と個人の橋渡し山﨑 最後に、今日を通して新たに得られたことや、視聴くださっている方々に伝えたいことをお聞かせいただけますか。中村 当社でもさまざまなことを考えながら取組みを進めてきたわけですが、本日、山﨑先生や岸田先生、ライオンさんのお話をうかがって、「やってきたことは間違っていなかった」とほっとしました。導入を迷っているとか、検討しているけど進まない企業の方には、「まずやってみる」ことをおすすめしたいですね。実際にやってみるとそれほど間違ったことにならないと思います。人事施策は効果が見えにくく、数値化もしづらいので、裏づけがないとなかなか始められないところは、経営面としてあると思います。ただ、「こうしたほうが社員のためになる」という熱い意思があるなら、一歩踏み出し、まず導入してほしいと思います。人的資本しています。また、ウェルビーイングの観点では、時間や場所、業務特性に応じて働き方を選べることが重要です。こうした選択肢が、働きがいの向上や生産性の向上につながると考えています。山﨑 岸田先生は、企業で管理職を経験された後、現在は研究者として活動されています。会社と個人、両方の視点から、今回のテーマである費用対効果、そして健康・幸福・生産性のバランスについて、どうお考えでしょうか。岸田 社員時代は自由にやらせてもらっていたので、正直にいうと当時はコストをあまり意識していませんでした。ただ、今日「費用対効果」という言葉が前面に出たことで、あらためて考えさせられました。現在、大学ではサブスクリプション経営学を教えていますが、サブスク企業はLTV(Life Time Value)、つまり顧客の生涯価値を見すえて、初期に大きなコストをかけます。そう考えると、人事施策でも、効果を完全に数値化できなくても、どんな価値が生まれるのかをイメージできることが重要だと思います。本日お話を聞いていて、人事施策においても価値や効果が見えることが大事だということを教わりました。山﨑 企業として人事施策を進める以上、一定のリターンが見えなければ、意思決定はむずかいます。同時に、会社の生産性だけではなく個人の生産性も重要です。やりたいこととミッションが合い、役割が明確な業務に取り組むほうが、生産性は高まりますし、その結果、ライフの充実にもつながると思っています。山﨑 ライオンでは個人能力の向上が組織力の向上につながる、というお話をされていましたが、あらためてお聞かせいただけますか。青木 当社では、個人の成長をいかに組織の力につなげるかという視点で、「働きがい改革」に取り組んでいます。その土台となる健康については、お口の健康は社員に徹底してもらっていますし、ラインケアなども通じて、従業員がよいコンディションで働ける環境づくりを重視三菱UFJ信託銀行株式会社執行役員人事部長中村剛雄氏

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