エルダー2026年3月号
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2026.328産業別高齢者雇用推進ガイドライン3介護サービス業界では、人材不足が年々深刻化しており、今後さらに状況が逼迫していくことが予想されている。都市部を中心に介護サービスの需要が増加すると見込まれる一方で、人手不足への対応は大きな課題である。こうした状況において、高年齢者の活用を推進するヒントを示すことを目的に本ガイドラインは策定された。高年齢者の雇用促進は、単なる人材確保にとどまらず、長年つちかわれた知識や経験を次世代へ引き継ぐ貴重な機会でもあり、介護サービス全体の質の向上にもつながると期待されている。しかし、介護現場にはさまざまな課題があることが指摘されており、高年齢者が長く働き続けられる環境が十分に整っていないケースも少なくない。本ガイドラインは、現場の実態や課題、好事例をていねいに取り上げ、企業が実際に活用できる内容にまとめられている。第Ⅰ章「介護現場における高年齢者雇用の必要性と現状」では、全国約1000事業所への調査結果をもとに、高年齢者雇用の実態を整理している。8割以上の事業所が高年齢者を雇用していることや、65歳以上でも常勤職員として活躍している高年齢者が2割超いること、4割超の人が週5日以上働いていることなどを紹介。また、高年齢者が持つ経験を現場に活かすことが、サービスの質向上や若手育成につながる点も示されている。第Ⅱ章「高年齢者の確保・定着のためのポイント」では、介護サービス業における高年齢者の活用について四つの視点から整理している。①「配慮と公平性」では、加齢にともなう身体的変化に配慮しつつも、特別扱いしない透明性の高いルールづくりが重要とされ、評価基準や制度を全世代共通とする考え方が示されている。②「柔軟な働き方の導入」では、短時間勤務や勤務日数の調整など、健康状態や生活スタイルに合わせた柔軟な働き方の導入があげられている。また、再雇用・継続雇用制度の設計は内容と運用の透明性が安心して働き続けるための重要なポイントと指摘。個人の健康状態や生活状況に応じた多面的支援についても触れている。③「業務の切り分けと適材適所の配置」では、高年齢者の身体的負担の程度をあらためて点検し、業務内容の調整や再構築の検討をうながしている。高年齢者の経験を活かせる役割を戦略的に設け、無理なく活躍できる環境整備を提案。チームによるフォロー体制も鍵になるとしている。④「スタッフ間のコミュニケーション」では、雇用前後のオリエンテーション等の工夫、定期的な面談・相談体制の整備の取組みの重要性を示す。さらに多世代間におけるコミュニケーション促進を強調している。資料編では、70歳までの就業確保措置に関する法制度や専門家による支援事業など、実務に役立つ情報が整理されている。高年齢者の特性に合わせた環境整備は、結果として子育て・介護中の職員を含む全職員の働きやすさの向上に直結し、事業の持続可能性を高める大きなメリットをもたらすと示唆している。一般社団法人『民間事業者の質を高める』 全国介護事業者協議会(民介協)住 所〒101―0047 東京都千代田区内神田3―18―4第一杉本ビル202号室TEL03―5289―4381 H Phttps://minkaikyo.info高齢人材が輝く 介護サービス業へ~ともに働き、ともに築く職場づくりに向けて~

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