エルダー2026年3月号
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エルダー31城県)があり、地域の高齢者が中心となって、それぞれの得意分野を持ち寄り活動しています。また、「助け合いケア労働者協同組合ヘルパント」(兵庫県)は、デイサービスなどの高齢者施設での補助業務などをになうために設立されました。一方、早期退職後のUターン起業として、「労働者協同組合チャイルドセンター彩葉(いろは)」(福井県)があります。元システムエンジニアとしての勤務を経て、故郷で放課後等デイサービスなどの子どもの支援事業を立ち上げた事例であり、異業種の経験が地域福祉の現場で活かされています。これらの事例に共通するのは、「自分たちで仕事をつくる」という姿勢です。現役時代のスキルや人脈を活かしつつ、体力や家庭の事情に合わせて働く時間を調整できる点も、セカンドキャリアにおける労働者協同組合のメリットと言えます。(2)継続就業と再就職(地域密着の現場で働く)既存の労働者協同組合へ、定年後に「再就職」するという道もあります。「労働者協同組合ワーカーズ・コレクティブ・キャリー」(神奈川県)は、消費財等の配送サービスを行っており、運転技術を持つシニア世代が活躍しています。また、「労働者協同組合うんなん」(島根県)では、地域の暮らしの困りごと支援に取り組んでおり、地元で暮らし続けたいと願う高齢者の雇用の受け皿にもなっています。ここには「自宅から通いやすい」場所で、地域住民と触れ合いながら、「仕事にやりがい」を持って働く人々の法の施行から3年余りを経て、労働者協同組合の設立は着実に進んでいます。現在、北は北海道から南は沖縄県まで、37都道府県で177法人が設立されています(2026年1月1日時点)。その事業分野はきわめて多岐にわたりますが、特に目立つのが地域課題の解決に直結する分野です。介護・福祉、子育て支援、学童保育といった対人援助の現場から、緑地管理、配食サービス、清掃、さらには若者や就労困難者の自立支援など、私たちの暮らしに欠かせない「エッセンシャルサービス」のにない手として、その存在感を高めています。地域に住む人々が、「自分たちの地域の困りごとは、自分たちの手で解決しよう」と立ち上がり、事業化するケースが多く見られます。シニア世代によるシニア世代による多様な実践事例多様な実践事例5ここからは、実際にシニア世代が中心となって活躍している労働者協同組合の事例を、その設立経緯や形態ごとに紹介します。(1)定年退職後や早期退職後の起業(経験を地域に還元する)長年のキャリアを活かし、退職後に仲間とともに「起業」するケースが増えています。これには定年退職後の挑戦だけでなく、早期退職を経て、新たなライフワークとして地域貢献を目ざす事例も含まれます。定年後の起業としては、「労働者協同組合上田」(長野県)や「つくば労働者協同組合」(茨姿があります。(3)関係機関との連携(広島市のモデル)地域全体の就労支援を強化する動きとして、広島市の事例が注目されています。広島市では、「広島市シルバー人材センター」と「広島市協同労働支援センター」が2025年4月に統合し、「広島市シルバー・協同労働センター」となりました。シルバー会員が協同労働団体に加入・設立したり、協同労働団体メンバーがシルバー会員になったりと、相互に会員数や団体数の増加につながる好循環が生まれています。これは、シニアの多様な就業ニーズに対し、地域全体で受け皿を広げていくためのモデルケースといえるでしょう。おわりにおわりにーー自分らしく働き続けるために自分らしく働き続けるためにーー6労働者協同組合法は、働く人々が主役となり、豊かな地域社会をつくり出すための基盤です。「働けるうちはいつまでも働きたい」、「経験を活かしたい」と願うシニア世代にとって、自ら出資し、経営に意見を反映させ、事業に従事するこの働き方は、大きな充足感をもたらすことにつながります。人生の後半戦を、受動的に過ごすのではなく、仲間とともに能動的に切り拓く。労働者協同組合という選択肢が、みなさまのこれからのキャリア、そして人生をより豊かに彩る一助となることを願っています。働き方という労者同合働協組働き方という労者同合働協組

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