エルダー35「畑が近くにあったら」との思いが強くなり、新たな拠点を数年かけて探し、現在の古民家に移ったそうです。古民家の改修には、約1000万円がかかりました。「1000万円と聞いて、あまりにもリスクが高いと感じ、もうパッと止めてしまってもいいんじゃないかと思いました」と島袋さん。しかし、「『そらまめ以外には行きたくない』といってくれる利用者さんが何人かいて、みんなでがんばろうといって出資を募った」そうです。すると、そらまめの活動実績を評価する市民や利用者の家族から出資が集まり、その額は1000万円に達しました。経験、特技を活かしてシニアが活躍経験、特技を活かしてシニアが活躍「次のにない手」も切望「次のにない手」も切望そらまめで約7年、介護職にあたっている斎さい藤とうれい子さん(69歳)は、ふじみ野市に隣接する埼玉県富ふ士じ見み市し在住で、2000年の介護保険制度スタート前に、富士見市のヘルパー講習を受けたことをきっかけに、デイサービスの仕事に就きました。そこで一緒だったのが、そらまめの組合員の1人。「手伝ってほしい」と請われ、2018年ごろから週1回そらまめで働くようになったそうです。66歳で定年退職した後は、1日8時間、週2回ペースで仕事をしています。「ここはとても環境がよいのです。空も見えるし、畑もあって」と斎藤さん。「以前の職場は定員25人だったので、広いから少し疲れるし、いろいろな意味でたいへんでしたが、こちらは、こじんまりしているし、環境もよいし。体力が続くかぎり働きたいなと思っています」と、話してくれました。斎藤さんは、介護の仕事以外にも、手芸をはじめとした得意の手作業でそらまめに貢献しています。手づくりの誕生日カードなどもその一つで、精せい緻ちな紙の花で飾られたカードを見た利用者のご家族が、「そらまめに行きたい」との希望をいってきたケースなどもあるそうです。斎藤さんのほかにも、さまざまな経験を持つ組合員が、それぞれの特技を活かし、利用者を楽しませています。「人や社会をよく知っていて、『こういうことをしたら利用者が喜ぶ』と、自主的に積極的にやってくれる60・70代の組合員の存在は大きいです」と島袋さん。シニアが自ら主役になって支えてくれているからこそ、そらまめの事業が成り立っていると話します。一方で、「いろいろな世代で介護することも、すごく重要だと思います」という島袋さん。さらなるシニア世代の活躍を進めるためには、若い世代の力も必要だとの考えですが、なかなか人材確保がむずかしいそうです。「若い人にとって介護職はあまり魅力がないようですが、楽しいこともあり、やりがいが多いと思います。私たちの理念を引き継げるような人を、本当に心から待ち望んでいます」と強調していました。そらまめスタッフのみなさん。左から深ふか作さく信のぶ浩ひろさん、所長の島袋俊子さん、齋藤れい子さん、小お川がわ由ゆ佳かさん、土つち屋や美み千ち子こさん、渡わた邊なべ美み緒お貴きさん。後ろには齋藤さん手づくりのタペストリー働き方という労者同合働協組
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