イキイキ働くための脳力アップトレーニング!  著名な英医学雑誌『ランセット』(The Lancet)の常設委員会は、認知症の14のリスク要因を報告しています。それによると18 歳までの幼少期では、教育歴の短さがもっとも大きな影響を与えることがわかりました。つまり学校の勉強など、頭を使うことによってできる脳の豊富なネットワークは、脳を認知症から守ってくれるのです。脳の再活性化のために、今回の問題にも挑戦してみましょう。 第104回 魔方陣(まほうじん)3×3 目標 5分 1から9までの数を一度ずつ使って、タテ・ヨコ・ナナメに並ぶ3つの数の和が「15」になるように、空きマスに使われていない数を書きましょう。 @ 6   =15  5 3=15    =15 =15 =15 =15 =15 =15 A   8 9   2   B      5  6 1  C   6   1 4   数字を扱う人は認知機能が衰えにくい?  今回の脳トレは、数字を使うことによる脳の活性化を目的としています。数字を扱う活動は、量の比較やパターン認識、予測など多くの情報処理を必要とし、脳の広い範囲を刺激します。特に計算は、注意力やワーキングメモリ、論理的思考力を同時に使うため、「前頭前野(ぜんとうぜんや)」を中心に血流が増え、脳機能が総合的に高まることが知られています。  また、数字を素早く読み取って答えを導く過程は、脳の可塑性を高め、継続するほど情報処理のスピードや柔軟性が向上します。これは子どもから高齢者まで効果があり、認知症予防や脳の老化抑制にも役立つと注目されています。特に高齢者においては、数字を扱う習慣がある人のほうが、そうした習慣がない人に比べて、認知機能の維持率が高いという報告もあります。  簡単な暗算や数字パズルをくり返すだけでも、脳のスイッチが「集中モード」に切り替わり、勉強や仕事に取り組む前のウォーミングアップとしても効果的です。 篠原菊紀(しのはら・きくのり) 1960(昭和35)年、長野県生まれ。人システム研究所所長、公立諏訪東京理科大学特任教授。健康教育、脳科学が専門。脳計測器多チャンネルNIRSを使って、脳活動を調べている。『何歳からでも間に合う 脳を鍛える方法』(徳間書店)など著書多数。 【問題の答え】 @ 618 753 294 A 438 951 276 B 294 753 618 C 276 951 438