イキイキ働くための脳力アップトレーニング!  展開図の問題は、小学校5年生あたりの算数で、「つまずきやすい」とされる問題です。この問題がきっかけで、算数が嫌いになった人もいるかもしれません。この問題を解くときは、ふだん使っている脳の部位と違う部位を使うため絶好の脳トレになります。 第105回 立方体(りっぽうたい)の展開図 目標3分 イラストのような、正方形が6面集まってできた多面体を「正六面体=立方体」といいます。下の展開図のなかで、立方体に組み立てることができる展開図が二つあります。その展開図を選んでください。 立方体 @ A B C D E F G H I 頭の中で展開図を考える脳トレの効果  今回の問題を解く際に、脳の中では非常に活発な運動が行われています。平面に描かれた図形を立体として組み立てたり、逆に立体を頭の中で分解したりする過程では、空間認知能力が強く刺激されます。これは物体の位置関係や向きを把握する力で、日常生活から専門的な仕事まで幅広く役立つ能力です。  また、展開図を考える際には、複数の面の情報を一時的に記憶しながら操作する必要があるため、脳のワーキングメモリも鍛えられます。どの面がどこにつながるのかを保持しつつ思考を進めることは、脳の処理能力そのものを高める訓練にもなります。加えて、論理的に順序立てて考える力と、全体像を直感的にとらえる力の両方を使う点も特徴的です。  さらに、集中力や注意力の向上も期待できます。小さな見落としが正解・不正解を分けるため、自然と細部に目を向ける習慣が身につきます。こうした複合的な脳の使い方は、学習効率の向上や認知機能の維持にもつながります。 篠原菊紀(しのはら・きくのり) 1960(昭和35)年、長野県生まれ。人システム研究所所長、公立諏訪東京理科大学特任教授。健康教育、脳科学が専門。脳計測器多チャンネルNIRSを使って、脳活動を調べている。『何歳からでも間に合う 脳を鍛える方法』(徳間書店)など著書多数。 【問題の答え】 B I