イキイキ働くための脳力アップトレーニング!  今回の問題は、「空間認知力」と「発想力」を鍛え、脳に豊富な神経回路をつくり、認知予備力(脳に病的な変化が生じても、認知機能を低下させない予備力)を高める問題です。子どものころから頭を使っている人は認知症になりにくいこと、また、成人や高齢者でも同様だと考えられています。 第107回 四つの同じ図形に分割 目標 6分 ●が一つずつ入るように、下の図形を四つの同じ図形に分割してください。四つに分割した図形は、【例】のように、一つが5マスずつの図形になります。 【例】 @ A B C D E 脳に「発想の回路」をつくろう  今回の脳トレは、単なるパズルの問題のように見えますが、発想力を鍛えるトレーニングにもなります。最初は、どこから手をつけてよいのかわからず、図形をながめては、試行錯誤をくり返すことになるかもしれません。しかし、何度か挑戦しているうちに、「こういうときは、こうすればよい」という感覚が少しずつ身についてきます。  さらに、この問題の要領がわかってくると、問題を見た瞬間に答えがひらめくことがあります。これは偶然の思いつきではありません。条件を理解し、答えを導く思考の経路が脳の中にできあがった証であり、脳が活発に働いているサインです。いわば、経験を重ねることで、脳の中に「発想の回路」が形成されていくのです。  こうした脳トレの要点は、知識の量ではなく、「視点の切り替え」や「柔軟な発想」が求められるところにあります。同じ図形でも、見方を変えるだけで、突然解き方が見えてくることがあります。その瞬間の「ひらめき」は、脳が新しい結びつきをつくりだした証拠といえるでしょう。楽しみながら発想力を磨き、脳を活き活きと働かせましょう。 篠原菊紀(しのはら・きくのり) 1960(昭和35)年、長野県生まれ。人システム研究所所長、公立諏訪東京理科大学特任教授。健康教育、脳科学が専門。脳計測器多チャンネルNIRSを使って、脳活動を調べている。『何歳からでも間に合う 脳を鍛える方法』(徳間書店)など著書多数。 【問題の答え】 @ A B C D E