イキイキ働くための脳力アップトレーニング!  今回は、マッチ棒パズルです。頭の中でマッチ棒を動かして、数式が成り立つようにしてください。頭の中でマッチ棒を動かすメンタルローテーションの力(頭の中で図形を動かす力)は空間認識力の基本であり、脳の柔軟性とかかわりがあります。計算を行うワーキングメモリとともに、しっかり鍛えましょう。 第108回 マッチ棒パズル マッチ棒を1本だけ動かして、計算式を正しく直してください。 目標5分 @ 2+3=17 A 10−9=4 B 1×9=21 ●マッチ棒の数字は下記の形を使用します。 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9  マッチ棒を動かして、計算式を正しいものに変える――。そんなシンプルなルールで楽しめる「マッチ棒パズル」は、手軽でありながら奥が深い脳トレです。  この脳トレで重要なのは、「数字や記号は固定されたものではない」という視点であり、解き方のポイントは、数字や記号を「形」としてとらえ直すところにあります。  私たちは数字や記号を「意味」として処理していますが、このパズルではそれらを「形」として分解して再構築する必要があります。この過程が、固定観念にとらわれない柔軟な思考力を育ててくれます。  また、どのマッチ棒を動かせば目的の形になるのかを考える際には、頭の中で図形を動かす力、つまり空間認識力も重要になります。限られた情報のなかで試行錯誤をくり返すことで、直感と論理の両方がバランスよく刺激されるのです。  さらに、このパズルの魅力はその手軽さにもあります。特別な道具は必要なく、紙とペン、あるいはマッチ棒の現物があればすぐに楽しめます。ちょっとした休憩時間に取り組むことで気分転換にもなり、集中力のリフレッシュにもつながります。 篠原菊紀(しのはら・きくのり) 1960(昭和35)年、長野県生まれ。人システム研究所所長、公立諏訪東京理科大学特任教授。健康教育、脳科学が専門。脳計測器多チャンネルNIRSを使って、脳活動を調べている。『何歳からでも間に合う 脳を鍛える方法』(徳間書店)など著書多数。 【問題の答え】 @2+9=11 A10−6=4 B7×3=21 ※解答と違っていても、正しい計算式になれば正解とします。