イキイキ働くための脳力アップトレーニング!  世の中には略語や通称、俗称があふれています。よく使っている言葉でも正式名称は何というかが、わからなくなっている場合も多いのではないでしょうか。そこで今回は、知っているように感じたり、思い出せそうな気がしたりする言葉を問題にあげました。楽しく思い出すことで、脳が活性化します。 第93回 正式名称思い出しクイズ 次の略語や通称の正式名称を思い出し、空欄を埋めてみてください。 目標 10分 @スマホ(フォ)⇒ スマ□トフォ□ Aクレカ⇒ クレ□□トカ□□ Bボールペン⇒ ボール□イ□□ペン Cシャーペン⇒ シャー□ペン□ル Dフリーター⇒ フリー□ル□□ター Eワイシャツ⇒ □ワイトシャツ Fレジ⇒ キ□□□□レジ□□□ Gブログ⇒ □ェブログ Hキザ⇒ 気ざ□り Iカラオケ⇒ 空□オ□ケ□□ラ Jなるはや⇒ なる□くはや□ Kサックス⇒ サク□フ□□ LCD⇒ コ□□□□・ディスク MOK⇒ オール・□レ□□ NNG⇒ ノー・□ッ□ 「楽しさ」や「やる気」に強くかかわる線条体(せんじょうたい)  脳のトレーニングに必須なのは「楽しさ」です。解いて楽しい、悩んで楽しい、線条体が発火しやすい、そういった脳トレに挑戦しましょう。  線条体とは、脳の奥、大脳基底核という古い脳の一部です。線条体は運動の開始や維持にかかわる神経核で、この発火(神経細胞が大きな電位を発すること)によって、行動が開始されたり、持続したりします。  また、線条体の腹側(底側)には、側坐核という快感の中枢があります。腹側被蓋から始まるドーパミン神経(いわゆる報酬系)が側坐核にアクセスし、前頭葉などに広がっていきます。線条体で行動と快感が結びつけられているのです。  ○○をしたらよいことが起きた、○○をしたらよいことが起きた…が続くと、この線条体は予測的に発火するようになります。「○○をすればよいことが起きる!」という「予感」が生じるのです。そして、この予感が「やる気」の正体だと考えられています。  線条体が発火すると、ドーパミンが海馬に働いて記憶の効率を高め、前頭葉に働いてスキルアップを早めます。「やる気」が仕事でも学習でも脳トレでもその効率をアップする鍵になるのです。 篠原菊紀(しのはら・きくのり) 1960(昭和35)年、長野県生まれ。公立諏訪東京理科大学医療介護健康工学部門長。健康教育、脳科学が専門。脳計測器多チャンネルNIRSを使って、脳活動を調べている。『中高年のための脳トレーニング』(NHK出版)など著書多数。 【問題の答え】 @スマートフォン Aクレジットカード Bボールポイントペン Cシャープペンシル Dフリーアルバイター Eホワイトシャツ Fキャッシュレジスター Gウェブログ H気ざわり(障り) I空のオーケストラ Jなるべくはやく(早く) Kサクソフォン Lコンパクト・ディスク Mオール・コレクト  解説:all correctの表記ゆれといわれている Nノー・グッド