イキイキ働くための脳力アップトレーニング!  計算課題では脳の頭頂連合野と前頭前野をよく使います。とりわけ、今回のような穴埋め算では、記憶や情報を一時的に保持しながら計算をするため、ワーキングメモリ(作業記憶)を使います。ワーキングメモリは歳とともに衰えやすく、脳トレではメインターゲットの機能です。頭の中だけでしっかり取り組みましょう。 第86回 穴埋め四則演算 目標3分 □に計算記号(+、−、×、÷)か数字を入れて、正しい式にしてください。 @ 4□8=12 A □−2=3 B 1□7=7 C 7−□=2 D 4÷□=2 E □×3=6 F □+3=9 G 8□2=4 H 3+□=6 I 4−□=3 J □×6=30 K 12□4=3 L 4+□=11 M 12□3=9 N 6×□=48 O □÷7=1 P 14−□=10 Q 6□13=19 R □×7=35 S 16□4=4 ワクワクしながら脳トレしよう!  今回の脳トレに取り組む際に大事なのが「ワーキングメモリ」です。記憶や情報を一時的に保持し、必要なときに引き出す機能で、日常生活のあらゆる行動にかかわっています。  このワーキングメモリは、18歳から25歳ぐらいをピークにだんだんと能力が落ちていく傾向がみられますが、年齢に関係なく鍛えることができます。会話をしたり、料理をしたり、日常生活のなかでも鍛えられますが、今回の脳トレのような問題を解くことで、ワーキングメモリをになっている脳の前頭前野の働きを確実に向上させることができるのです。  また、問題が解けたら自分で自分を褒めてあげてください。自分を褒めて脳が快感を得ることで、より高い効果が期待できます。問題を解くことができなかったら、解答をみてもかまいません。問題が解けるに越したことはありませんが、正解することが目的ではなく、ワクワクしながら取り組むことが目的なのです。 篠原菊紀(しのはら・きくのり) 1960(昭和35)年、長野県生まれ。公立諏訪東京理科大学医療介護健康工学部門長。健康教育、脳科学が専門。脳計測器多チャンネルNIRSを使って、脳活動を調べている。『中高年のための脳トレーニング』(NHK出版)など著書多数。 【問題の答え】 @ 4+8=12 A 5−2=3 B 1×7=7 C 7−5=2 D 4÷2=2 E 2×3=6 F 6+3=9 G 8÷2=4 H 3+3=6 I 4−1=3 J 5×6=30 K 12÷4=3 L 4+7=11 M 12−3=9 N 6×8=48 O 7÷7=1 P 14−4=10 Q 6+13=19 R 5×7=35 S 16÷4=4