イキイキ働くための脳力アップトレーニング!  なかなかやる気が出ないときは、大脳基底核(だいのうきていかく)にあるやる気の中枢をなす線せん条じょう体たいや体を動かすことに関連する脳部位が活性化していません。そんなとき、「オノマトペ」を使うとこれらが活性化し、やる気が出ます。オノマトペを使ってみましょう。 第81回 目標3分 オノマトペ問題 自分の中でピタッとはまるオノマトペを考えてみましょう。次の文の「   」にオノマトペを入れてください。 ●「オノマトペ」とは擬声語、擬音語、擬態語を意味するフランス語で、自然界の音や声、物事の状態や動きなどを音おんで象徴的に表した言葉です。 例)自信をもって「スラスラ」話す @木の葉が「    」舞い落ちる Aご飯を「    」食べる B「    」な綿わた飴あめ C感動で「    」した D友達の話に「    」耳を傾ける E一日中、新宿を「    」していた Fテレビを観ながら「    」する G髪を切って「    」した H旅行の前夜は「    」して眠れなかった I親の言葉が「    」と胸に刺さる J「   」立ち上がる K「   」歩く L「   」起き上がる やる気を上げるコツ  例えば、「ウォーキングに行かないとなぁ」と思っているけれど、腰が浮かないときの脳を調べてみたとき、言げん語野(ごや)は活動しています。「行かないとなぁ」というフレーズがリフレインしているのでしょう。しかし、肝心の体を動かすのに関係する脳部位や、やる気の中核部位はほとんど活動していません。そのため、腰が浮かないのです。  このようなとき、「グッと立ち上がって」、「サッサと玄関に行き」、「ドカッと座って靴をはき」、「ガンガン歩く」、などと自分の行動をビデオのようにイメージしながら、「グッと」、「サッサと」などのオノマトペ(声や音、動作などを音声化した言葉)を使うと、体を動かすことに関連する脳の部位や、やる気に関連する脳の部位が活性化します。  そして、ウォーキング中や後に、「気持ちいいなぁ」、「あー楽しかった」、「よくがんばった」など声に出しておくと、やる気に関係する脳部位がだまされ、次回が始めやすくなります。ぜひお試しください。 篠原菊紀(しのはら・きくのり) 1960(昭和35)年、長野県生まれ。公立諏訪東京理科大学医療介護健康工学部門長。健康教育、脳科学が専門。脳計測器多チャンネルNIRSを使って、脳活動を調べている。『中高年のための脳トレーニング』(NHK出版)など著書多数。 【解答例】 ※解答例は一例になります @ひらひらAガツガツBふわふわ CウルウルDジーッとEウロウロ FゴロゴロGさっぱりHワクワク IチクリJすっくとKサッサか Lガバッと