集中連載 マンガで学ぶ高齢者雇用 Season3 教えてエルダ先生! 65歳超雇用推進助成金活用のススメ 第1回 65歳超雇用推進助成金って何? 対象となる事業主 @雇用保険適用事業所の事業主(支給申請日および支給決定日の時点で雇用保険被保険者が存在する事業所の事業主であること) A助成金の審査に必要な書類等を整備、保管している事業主 B助成金の審査に必要な書類等を提出または提示する、実地調査に協力するなど、審査に協力する事業主 C「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」の第8 条または第9 条第1項の規定と異なる定めをしていない事業主 第8条 60歳以上の定年を定めていること 第9条第1項 65歳以上の定年、希望者全員を対象とした65歳までの継続雇用制度など、65歳までの安定した雇用を確保するための措置を定めていること ※そのほかにも、コースごとに必要な要件があります 申請から支給までの流れ <計画申請★> 申請書等の提出 点検・審査 計画認定等 計画に基づく取組み <支給申請> 申請書等の提出 点検・審査 支給決定等 助成金の支給 ★高年齢者評価制度等雇用管理改善コースおよび高年齢者無期雇用転換コースに必要な過程です。 ★このマンガに登場する人物、会社等はすべて架空のものです ※1 本誌2023年7月号「マンガで学ぶ高齢者雇用」をご参照ください。 https://www.jeed.go.jp/elderly/data/elder/book/elder_202307/index.html#page=30 ※2 JEED各都道府県支部の連絡先については65ページをご覧ください。東京・大阪支部は、高齢・障害者窓口サービス課が窓口となります ※3 https://www.jeed.go.jp/elderly/subsidy/index.html 次号につづく 集中連載 マンガで学ぶ高齢者雇用 解説 教えてエルダ先生! Season3 65歳超雇用推進助成金活用のススメ 第1回 65歳超雇用推進助成金って何?  高齢者雇用を推進していくうえでは、就業規則の見直しおよび賃金制度や労働条件の見直し、安全・健康管理をはじめとした職場環境の改善等の検討は欠かせません。  特に就業規則の改正には、企業の実情に即した制度設計やコンプライアンスの観点から社会保険労務士などの専門的な支援が不可欠ですが、そのための経費も発生します。決して小さくはないその負担を軽減できるのが、「65歳超雇用推進助成金」です。今回の「教えてエルダ先生! Season3」では、65歳超雇用推進助成金の活用方法について連載でご紹介します。 Check1 65歳超雇用推進助成金とは  高年齢者が意欲と能力のあるかぎり、年齢にかかわりなく働くことができる生涯現役社会を実現するため、65歳以上への定年引上げや高年齢者の雇用管理制度の整備、高年齢の有期契約労働者の無期雇用への転換などを行う事業主を支援するための助成金です。 Check2 取組みに応じた三つのコース 【65歳超継続雇用促進コース】……65歳以上への定年引上げ、定年の定めの廃止、希望者全員を対象とする66 歳以上への継続雇用制度の導入などを行った事業主に対して助成します。 【高年齢者評価制度等雇用管理改善コース】……高年齢者向けの雇用管理制度の整備等にかかる措置を実施した事業主に対して助成します。 【高年齢者無期雇用転換コース】……50歳以上かつ定年年齢未満の有期契約労働者を無期雇用転換制度に基づき無期雇用労働者に転換させた事業主に対して助成します。 Check3 2025年4月より「e-Gov(イーガブ)」による電子申請がスタート  2025年4月より、デジタル庁が運営する行政サービスの総合窓口「e-Gov」(https://shinsei.e-gov.go.jp/)から、65歳超雇用推進助成金の申請ができるようになりました。ぜひご活用ください。 お問合せ JEED各都道府県支部高齢・障害者業務課(東京・大阪は高齢・障害者窓口サービス課) ※各支部の問合せ先は65ページをご参照ください。