改善事例 20071002

改善目的

職務再設計

改善テーマ

高齢者の作業安全の確保と作業負担軽減

改善内容

職務再設計

高齢者の能力を活用し、生産性の向上をはかり、常に心身ともに健康で活き活き働けることを重要な課題とし、作業の困難性、作業上危険を感じる問題点等の実態調査を行った。

  1. プラスチック成型工程の金型交換作業は1日半に1回程度、6~7名の従業員で行われ、負荷と取替え時間(3.5時間程度)がかかっており、そこで職務の分担を行いキャリアアップを図り、英語の作業標準書だけでなく日本語の作業標準書を作成した。またOJTも実施することとし、さらに一部、作り置きを持つことを検討する。
  2. 加工・溶着工程は、完成した成型が冷却され、エレベータで作業場まで上がってくる際の安全用アクリル製防護シャッターの枠が148cmから160cmと低く、作業時に上半身がシャッター枠内に入る際、頭部を打撲する危険性があるほか、長身の作業者は前傾姿勢となるため身体的負担となっていた。このため防護シャッターの開口部を上方に拡大した結果、長身の作業者でも頭部を接触する危険がなくなった。
  3. クーリングが終了した製品はローラーコンベア上で組立て作業を行うが、コンベアを企画より5cm程度下げたところ、前半工程と後半工程の間が7度程度の上方への勾配となり、押出し作業に上肢の負担が大きかった。
  4. 最終工程では、ストラップを樹脂製ガソリンタンクに固定する固定用クリップの打ち込み作業はエアハンマーで行っているが、ハンマーの反発力及びストラップをタンクに押し付け固定する組付圧力を必要とするため、作業者は体重をかけてエアハンマーを打ち付ける。そのため作業負荷が肩及び腰に集中し、特に高齢者にとって身体的負担が非常に大きい。この作業を自動化するため固定用クリップ打ち込み機を導入した結果、作業者はストラップを自動機にセットする手順のみとなり、身体的負担が劇的に改善された。また3段ラックへの積み込み作業にエアーシリンダーつきのリフトを導入した結果、作業姿勢から生じる負担はほとんど問題とならなくなった。さらにラックの移動の負担も大きく、キャスターをプラスチック製に変更した。

産業分類

02 輸送用機械器具製造業

実施企業名(所在地)

カウテックスジャパン株式会社(広島県)

研究実施年度

2007年(平成19年度))

従業員数(研究実施当時の人数)

125人

研究年報