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刊行物の紹介(メールマガジン第90号)

【障】地域関係機関・職種の連携による障害者の就職と職場定着の支援

 近年、地域で障害や疾病のある人の就職や職場定着を支えることは、保健医療、福祉、教育などの関係分野からの関心が高まっています。これら関係者の地域ネットワークや人材育成には、現場の連携実務での「顔の見える関係」が重要だといわれてきました。しかし、そうした実務で得られる経験は具体的な内容が分かりにくく、フォーマルな支援者研修に組み入れにくいもので、関係機関連携の地域格差や人事異動などによる担当者の交代からもたらされることで脆弱性につながっていきました。
 障害者職業総合センター研究部門では2018~2019年度に、公募により多様な地域関係機関・職種が参加する9つのワークショップを実施し、さまざまな分野間のタテ割りや制度の谷間の課題を明確にするとともに、参加者それぞれが実施できることをふまえて「障害や疾病のある人たちにインクルーシブな企業・職場と地域社会づくり」のビジョンに向けた検討を行いました。ワークショップで明らかになった具体的な課題とその解決に向けた議論の内容は、現場連携のエッセンスともいえ、今後の各地域での制度整備や人材育成の基盤となる可能性があります。その成果や具体的な方法論を簡単なパンフレットにまとめましたので、関係者の話し合いのきっかけとしてご活用ください。
 

【インクルーシブな企業・職場と地域社会づくりを目指す連携の検討ポイント】
 ①本人と企業の双方への職業準備・職場適応の一体的支援
  ・本人だけでなく企業の職場環境整備などもあわせた双方への支援
  ・就職後の具体的課題を想定した、就職前から就職後までの一体的支援
 ②職業人としての活躍を目ざす就職活動支援
  ・事業主の人材ニーズと合致し、強み・意欲を発揮して活躍できる仕事の切り出し
  ・職業訓練、就職活動(応募や面接など)や職業紹介の個別ニーズ対応
 ③本人と企業への継続的なフォローアップ体制
  ・就職後も本人の体調、仕事内容、職場、家庭状況等をフォローアップ
  ・本人や企業が困った時のタイムリーな相談対応
 

 このパンフレットはホームページから無料でダウンロードできます。
 冊子が必要な場合など、下記にお問い合わせください。
 https://www.nivr.jeed.go.jp/research/kyouzai/kyouzai61.html別ウィンドウ
 

≪お問合せ先≫
 研究企画部 企画調整室
 (TEL:043-297-9067/Email:kikakubu@jeed.go.jp