生産性向上支援訓練活用事例集vol.9
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横断的課題ABC売上げ増加DIT業務改善生産・業務プロセスの改善14現場の根幹となるコミュニケーションについて自分は最低限できているつもりでしたが、「きくこと」、特に「傾聴」という動作を取り入れて、より相手との信頼関係を築くことができ、相手の⽬線になって作業をすれば現場の業務ももっと円滑になると学びました。今後実践していきます。また、改善活動に少し苦手意識がありましたが、普段の作業の中で目的意識を持つ、違和感を持つなどすれば些細な気づきが生まれる、その気づきが重要ということを知り、難しく考えていたことが苦手意識につながっていたと理解できました。「問題と課題を分けて考える」「必ずしも解決策を提示するところまで一人でやらなくてもよい」「ムダ作業を探す前に価値作業はどれかを意識する」など、明確な実践のヒントをたくさん得られました。訓練受講後は目的意識を持って作業を見返したことにより新たな気づきが生まれ、日々の改善活動に役立っています。当社は、特殊なニット編物を製造していることから、少数精鋭の人員で生産活動を行ってきており、従来から次のリーダーを育成することを課題としていました。生産性向上支援訓練については、数年にわたりオープンコースを利用してきましたが、社員が個別で利用することもあり、訓練内容を共有するにしても参加していない社員に伝えることに抵抗がありました。今回、ポリテクセンター福井の紹介により、オーダーコースで「生産現場の問題解決」を利用を決めました。比較的身近な題材から現場を見直し、社員間のコミュニケーションを充実させつつ、品質の向上を目指しました。繁忙期と平日は利用が難しかったのですが、事業主支援相談員から土曜日の実施を提案していただき有難かったです。受講者アンケートの満足度も高かったため、今後も対象者を広げ訓練を利用していきたいと考えています。次回は「品質管理」に関する各種コースを開催する予定です。検査部門の受講者が積極的にコミュニケーションを取り、自分の意見を言えるようになるなどの行動変容が見られています。繊維業界において、環境保護やSDGs等の観点から、買取C反の削減(品質基準を満たさないため市場に出回らない布生地(C反)を廃棄せずに有効活用する取組)が注目されています。当社では、生産性向上支援訓練を利用してから、自社検査によってNG製品の流出防止ができるようになりました。また、前年度との比較で買取C反が削減(前年比73%に縮小)できました。推測ではありますが、間接的効果の一つとして捉えています。総務企画室室長西野様訓練風景■受講者に積極的なコミュニケーションを取る行動変容が見られた!■買取C反が73%削減された!事業主の声身近な題材から現場を見直し、改善活動を目指す!受講者の声作業改善のヒントを得られた!

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