生産性向上支援訓練活用事例集Vol.1
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事業主活用事例有限会社伊藤歯車製作所事業主団体活用事例受講企業概要・所在地:大阪府岸和田市・従業員数:28人・事業内容:各種歯車歯切、歯研加工旋盤、フライス、マシニング、スロッター加工Q:訓練を利用したきっかけについて、教えてくださいA:大阪府中小企業団体中央会から紹介を受け、生産性向上支援訓練のことを知りました。当組合では青年会が中心となって、年間を通して様々な訓練やセミナーを行っています。話し合いを行う中で、どの会員企業も業務効率の重要性を認識していましたが、専門的な知識がないため、具体的にどのように改善すれば良いか方法がわからず、課題となっていることがわかりました。そのため、改めて専門的知識を持つ講師から仕事の進め方等を学び、自分たちだけでは気づかなかったムダをなくしたいという課題ができました。また、当組合はものづくり中心の協同組合であるため、ものづくりに特化した形式の訓練を実施したいとポリテクセンター関西に相談、支援を受けて、訓練を実施することとなりました。Q:訓練を利用した感想と、今後の抱負をお聞かせくださいA:訓練を利用してみると、実際に「仕事の効率化」や「時間管理」について専門的で具体的な話を聞くことができ、各企業単位では気づけないようなムダや生産性向上の方法について気がつけたように思います。今年度利用した訓練は1コースではありましたが、生産性向上支援訓練はカリキュラムも豊富なので、日程の調整ができれば次年度以降も活用していきたいと考えています。また、個別の企業に対してもオーダーメイド方式での訓練を積極的に活用するように声かけを行いたいです。Q:訓練を利用したきっかけについて、教えてくださいA:当社では、2年前から「3S活動」を継続して取り組んでいます。その成果もあり、ここ1~2年の売上げの推移も順調に上昇しています。そこで、業務効率を上げ、ムダな作業や時間を減らすことでさらに生産性向上ができると考え、社員の意識改革の一環として、受講を決めました。残業が当たり前だった時代の考え方を変えていきたいという思いもあります。Q:訓練を利用した感想と、今後の抱負をお聞かせくださいA:訓練を受講した社員の意識が変わりました。その雰囲気がお客様にも伝わったのか、発注も増えています。受注してからどのように結果を出していくのか等、まだまだ課題はありますが、訓練を受講したことで、業務を進めるヒントが得られたと思います。また、工程管理にAI(人工知能)を活用できないかと考えています。現在はパソコンを使って受注管理をし、それを追いながら工程管理をしていますが、作業工程を見える化・データ化してAIで管理し、受注から納期までの目安や、納期に間に合わせるために必要な労働時間なども管理し、生産性を向上させたいと考えています。将来的には、従業員が全員残業をせず全ての納期を間に合わせ、定時で帰れるような職場環境を作りたいです。お客様に対しても、歯車の全加工などフレキシブルに対応できることをアピールし、47都道府県全てのお客様からご注文いただくことが今後の目標です。将来的には、世界各国からも歯車加工のオーダーをいただけるようにしていきたいです。社員が働きやすい職場環境を整え、みんなで支え合っていきたいと考えています。経営理念の「私たちは、互いに思いやりみんなの力で動く活気ある企業を目指します私たちは、歯車を通して確かな技術力で生活を豊かにします」この言葉に誇りをもって、今後も努めていきます。岸和田工業センター協同組合利用事業主団体の声有限会社伊藤歯車製作所利用事業主の声3.利用者の声44

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