生産性向上支援訓練活用事例集vol.3
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事業主団体活用事例事業主活用事例訓練風景Q:訓練を利用したきっかけについて、教えてくださいA:社員の知識・能力を底上げし、改善活動を促進するため、全社員の研修受講の必要性を感じていました。一方で、年間教育経費に限度があることや、部門によって繁忙時期・時間帯が異なることなどから、これまでは限られた人員を外部研修に参加させていました。社員間では目標、部門間では方針にバラツキがあり、それが壁となって改善活動を失速させていたため、その壁を取り払い、組織力の強化を図りたいと考えていたところ、ポリテクセンター福岡から生産性向上支援訓練の提案を受けました。安価な受講料で当社に応じた内容のカリキュラムを編成でき、演習の実施による参加者間のコミュニケーション向上が見込まれる等、課題にマッチする内容であったため、受講を決めました。Q:訓練を利用した感想をお聞かせくださいA:生産性向上支援訓練の受講を機に、部門間のコミュニケーションが構築できつつあり、問題点や改善点の共有もでき始めています。また、演習を通して、把握しきれていなかった各人の能力に気付くことも多く、人材活用の幅も広がりそうです。生産性向上支援訓練は中小企業にとって経費圧縮につながり、実施したくてもできなかった研修に取り組めるので、費用対効果は大きいと感じています。Q:訓練の成果は職場でどのように活かされていますか?また、今後の抱負をお聞かせくださいA:「ものづくりの仕事のしくみと生産性向上」及び「生産現場の問題解決」のコースを受講し、和・洋菓子の製造に必要なそれぞれの部門の役割や、生産管理の手法を再認識できました。また、製造ラインで仕事をしていると忘れがちなコストについて、原価管理の観点から、現場で削減できるムダとは何かを認識できました。管理者として必要な知識である、生産現場の改善を具体的に進めていくための手順について学ぶことができ、製造ラインにおいて、実際に各社員が提案する改善活動に取り組むことになりました。従業員間では、今まで他部門の人と仕事の話をする機会があまりなかったのですが、この研修を契機にコミュニケーションが活発になったと感じています。今回の訓練は始まりと認識し、回を重ねることで従業員のスキルアップを図り、2,3年計画で当社の底上げを行いたいと思います。Q:訓練を受講した感想をお聞かせくださいA:「改善」については、現場の暗黙知としては取り組んでいましたが、訓練で改善手法を理論的に学ぶことができました。訓練自体も楽しい雰囲気で、周りの人も笑顔で目を輝かせながら受講しているのが印象的でした。演習では、普段は口数の少ない従業員が堂々と発表している姿を見て、このような機会の必要性を感じました。講義では、原価意識を持ちロスを削減することや、問題に気付くことのできる意識改革と解決へ導く手法を、グループワークでは、問題点や情報の共有、コミュニケーションの重要性を学びました。訓練受講後は従業員の意識も高まり、自発的に行動する人が増えたように感じています。意識が変わると、今まで見えなかった改善点に気付きます。それをチームで共有し、改善、標準化することで、真の生産性向上に努めたいと思います。今後も継続して訓練を受講し、より多くの知識を得ることを希望しています。株式会社五十二萬石本舗利用事業主の声(上記①、②受講時点での声)株式会社五十二萬石本舗訓練受講者の声2.利用者の声(上記①、②受講後の時点)26

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