生産性向上支援訓練活用事例集vol.5
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事業主支援活用事例ポリテクセンター熊本14.大東商事株式会社様所在地熊本県熊本市従業員数80名事業内容解体業、産業廃棄物処理業、リサイクル業支援の概要把握した課題と目標・要望提案内容・受講者は30代から40代の班長クラスで、処理工場で現場に指示を出す者に加え、運搬車のドライバーの責任者や営業の班長クラスも参加させたいとの意見が出された。それに伴い工場現場だけでなく、幅広い職種にも理解しやすいようにカリキュラムをカスタマイズした。生産性向上支援訓練訓練後の成果利用者の声事業主の声受講者の声Q.利用したきっかけを教えてください。A.当社は社会インフラを支える企業として、さらなる発展と成長を可能にするため筋肉質な経営に挑戦している。次のステージに向かうためには、体制の整備とそれに柔軟に対応できる人材の育成が必要と考え、自社の人材育成計画に合致した生産性向上支援訓練を取り入れました。Q.訓練の効果について教えてください。A.訓練では業務上の問題抽出、課題設定、改善案の検討に取り組み(「なぜなぜ分析」)、受講直後から、混合廃棄物について『その日に入ってきた量はその日の内に処理をする』という目標を立て、具体的な数値を設定し、改善に取り組み始めました(処理量平均30t/日→60t/日)。対策は①作業、②機械、③人の3つに分類して、目標達成に対する影響度と頻度を3~5段階で評価し、その乗数(掛け算)で優先度を決めました。常日頃「ここがボトルネックではないか」と感じていた項目について令和2年5月から集中的に対策を講じておりましたが、今回の訓練受講により意識の共有ができ、10月に目標を達成することができました。また、その日のうちに再現性検証を行ったところ、8つの条件が重なる時に達成できることがわかり、さらにこの条件を安定的に得るための分析、実践を繰り返し、10月には5回も目標達成を実現しました。過去にも目標達成の経験はありますが、様々な制約条件が重なる逆境の中、業務を意図的にコントロールして60t/日という数値をたたき出せたことには、大きな意味があります。Q.感想を教えてください。A.訓練を通じて、グループミーティングの進め方、考え方を教わりました。また、業務上の問題を整理し、目標を達成することができました(処理量平均30t/日→60t/日)。課題に対しての意識の擦り合わせにより、同じ思いで問題に取り組み、解決につながったと感じています。仕事を自らコントロールして成果を出せると達成感、向上心が湧きます。本社からも「最近社員の電話の声のトーンが変わった」と言われています。受講した訓練コース名:「生産性分析と向上」実施時期:令和2年9~11月受講者数:12人環境問題、安全対策等を含めた業務上の課題を解決できる体制の整備と人材の育成をしたい。分析により職場内の適正人員もわかり、計画的な採用につながるだけでなく、どのタイミングに、どれくらい投資を行えば生産性が向上するか見えてきました。16訓練で学んだ業務上の問題抽出、課題設定、改善案の手法を活かし、受講直後から、目標を立て、具体的な数値を設定し、改善に取り組み始めたところ、半年ぶりに目標を達成できた。自社の「事業計画や管理体制のバージョンアップ」を図る!!

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