生産性向上支援訓練活用事例集vol6
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事業主支援活用事例ポリテクセンター岡山12.松陽産業株式会社様所在地岡山県新見市従業員数97名(岡山事業所)事業内容パンチングメタル(建築・土木・自動車等部材)製造支援の概要把握した課題と目標・要望提案内容・対象者が入社5年以内であり、また、これまでに中堅層向けの「品質管理実践」を実施していることから、「品質管理基本」を提案した。・現場管理面の力量アップをイメージしているため、より具体的な事例や内容に近づくようカスタマイズを行った。生産性向上支援訓練訓練後の成果利用者の声事業主の声受講者の声Q.利用したきっかけを教えてください。A.過去に生産性向上支援訓練を利用し、「品質管理基本・実践」コースのオープンセミナーを受講したものの、社内の取り組みへの落とし込みがうまくいかないことが多くありました。そのため今回は、社内の取り組み事例に合わせてオーダーメイドできるという点を活用して、新入社員や入社5年以内の従業員を対象とした訓練の受講を決めました。Q.感想を教えてください。A.「品質管理基本」ということで難しい内容という印象がありましたが、自社の取り組みや事例をもとに講習が設定されていたため、理解しやすい内容であったと感じました。今まで活用したことのないフレームワークを知ることができたことや、グループワークを行うことで日頃関わりの少ない従業員ともコミュニケーションをとることができたことは、良い経験になったと思います。照合確認の部分で実際の作業中に学んだ指差呼称を行ったことで、確認漏れを発見することができたという事例もありました。特に印象に残った部分は、ヒューマンエラーの講習内容で、「人は一度に覚えられる文字数に制限があり、文字数が多ければ多いほど覚えるのは困難になる」という点です。講習内の記憶力テストでは、8文字の文字数をどこまで記憶できるかということをテストしたものの、7文字が限界でした。意識して記憶したので7文字まで記憶することができたものの、日常的な場面では難しいということを体感できました。大体を理解することはできましたが、経験年数が浅いため、更なるスキルアップをめざすために、機会があればまた参加したいと思える訓練でした。受講した訓練:オーダーコースコース名:「品質管理基本」実施時期:令和3年4月受講者数:8人オーダーコースの特性を活かして「品質管理の基本」を理解する!入社5年以内の従業員を対象に、社内の取組事例に合わせながら、品質管理の基本的な考えについて学ばせたい。訓練風景15・品質のあり方を再確認することができた。・指差呼称によって、作業手順の間違いやヒューマンエラーの防止につながることが理解できた。Q.感想を教えてください。A.受講した従業員には講習で学んだヒューマンエラー防止の考え方を各部門へ展開し、品質改善などの事例に落とし込み、品質の基本を理解し実践に移すことのできる人材の育成を継続していってもらいたいと考えます。品質・コスト・納期の改善が活性化して行われることを今後期待しています。

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