生産性向上支援訓練活用事例集Vol.7
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生産性向上支援訓練(ミドルシニアコース)活用事例生産性向上支援訓練ミドルシニアコースOJTは属人的になりやすく、教育担当者による指導方法の質にばらつきを感じている。Q.利用したきっかけを教えてください。A.当社は、高周波デバイス、光デバイス、赤外線センサの製造(組立・検査)及び組立・検査技術の開発を担う三菱電機グループの会社です。人材育成の重要性が増す中、育成の核となるOJTは属人的になりやすく、教育担当者による質のばらつきを感じていました。初めて教育担当となる従業員も多く、担当者に対して知識等の一定の平準化を図ることを目的に社内で研修を検討していたところ、ポリテクセンター長崎から生産性向上支援訓練の提案を受け、受講料が低廉なことも後押しとなり、実施に至りました。Q.感想を教えてください。A.事前に実施機関と打ち合わせをすることで、当社の訓練目的を共有し、様々な要望や受講者レベルに合わせたカリキュラムにカスタマイズすることができました。また、座学だけでなく、実践に即したグループワークを多く取り入れることができ、教育を担当する受講者間の横断的なコミュニケーションの活性化にもつながったように感じます。今回の訓練を通して、教育担当者への知識付与の重要性を学びました。そして、新人に対する教育は担当者だけに任せるのでなく職場全体で行うことを再確認し、受入れ職場に対する社内研修を実施した結果、担当者以外の従業員も他人事でなく、自分の役割として積極的に受け入れる職場風土作りにつながりました。新人等の教育は担当者だけに任せるのではなく、会社全体で受け入れる職場風土作りにつながった。Q.感想を教えてください。A.新人教育における柔軟な対応や考え方について、深く理解することができました。同じ新人であっても時代の背景や育った環境の違いがあり特徴は様々であるため、自分の経験や時代を基準として判断・行動しないこと、相手の育った環境、個性に配慮して人材育成・指導をしていくことを学びました。そのためにコミュニケーションをとりながら観察し、相手の変化に気づき褒めること、叱ることが大事であることがわかりました。実際の指導では、目標を設定する際は6W2Hで伝え、目標の判定方法は誰でもわかりやすい指標を使い明確にすることが必要だとわかりました。OJTの下準備を行うことにより誰でもわかりやすい指標を作成して、今後教育していきたいと思います。把握した課題と目標・要望提案内容事業主の声支援の概要利用者の声受講した訓練:オーダーコース受講者の声訓練後の成果ポリテクセンター長崎所在地従業員数321名事業内容高周波デバイス・光デバイス・赤外線センサの製造・組立・検査技術開発現場で活かせる実践的指導法により「OJTの質の向上」を図る!!・ケーススタディにより後輩従業員への指導方法を考える演習を多く取り入れた。長崎県諫早市コース名:「効果的なOJTを実施するための指導法」実施時期:令和4年2月受講者数:18人訓練風景16.メルコアドバンストデバイス株式会社様20

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