生産性向上支援訓練活用事例集Vol.7
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生産性向上支援訓練活用事例ものづくりの現場における業務改善や生産性向上のための視点を学びたい。従来の習慣の中にムダを見つけ、ものづくり現場の問題解決につなげる!Q.利用したきっかけを教えてください。A.担当業務に関するスキルは身につくものの、日頃の業務に時間が取られ、製造の基礎となる考えやツールが疎かになっていました。具体的には、生産の一次管理といわれる「Q(品質)C(原価)D(納期)」の視点をもって自社の問題点を解決し、顧客満足度を向上させることの重要性が少し欠如していました。令和3年度から管理職を中心にオーダーコースを利用しており、受講者から「参考になった」「また次回も機会があれば違う社員を受講させたい」と声が挙がっていました。そこで、今年度も同様に新管理職と次期候補者を含め、社員の知識と能力を底上げし、スキルを見える化するためにオーダーコースの訓練を利用させていただきました。Q.感想を教えてください。A.訓練で学んだことを継続的に実施するために、製造部長、各製造課長が中心となって定期的に会合を開いており、グループワークを通して現場に潜在している問題点の見つけ方、解決の糸口を見出す等、少しずつではありますが成果が出ていることを実感しています。今後は、当たり前となっている作業を見つめ直し、生産現場のあらゆる工程に対応したオリジナルの省力化と自動化等により業務効率化と生産性向上に取り組みたいと考えています。従来からのやり方や習慣の中のムダを改善することで生産性向上につながると気づけた。Q.感想を教えてください。A.「この訓練を受けてどのように業務に活かしますか?」訓練を受講する冒頭で講師から言われた一言が、今でも頭に残っています。これまでにも業務改善に関するセミナーは数回受けており、考え方やスキルはなんとなく身に付いていましたが、「どのように?」と言われると答えが出ませんでした。訓練を受講して、費用をかけた大きい効果の改善から取り組むのではなく、まずは人の問題に着目し、従来からのやり方や習慣の中にあるムダの改善を行い、その中から出た利益で大きい改善と効果をねらっていく、といった考え方に変わりました。実際に課やグループ単位でもこの動きが浸透しており、改善内容の情報共有や水平展開にもつながってきています。今後どのように活かすか、大事な気づきを教えてもらいました。提案内容事業主の声把握した課題と目標・要望受講した訓練:オーダーコース支援の概要利用者の声受講者の声訓練後の成果ポリテクセンター鹿児島・ものづくりの基本や業務改善の方法を学べるコースを提案した。鹿児島県鹿児島市所在地従業員数106名事業内容ピアスビス(ドリルねじ)をはじめとする各種工業用ファスナー等の開発・製造・販売コース名:「成果を上げる業務改善」「ものづくりの仕事のしくみと生産性向上」実施時期:令和4年6月~7月受講者数:延べ28人きゅうぴせいら生産性向上支援訓練訓練風景17.株式会社九飛勢螺鹿児島工場様21

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