負荷平準化とは、時間帯や季節ごとの電力需要格差を縮小する努力です。電気はつねにピーク需要にあわせて設備を建設しなければならず、格差の拡大は設備の利用率を低下させ、コストの上昇につながります。
電源の特性に応じた組み合わせ
電気の使用量は変化しますが、電気は貯めておくことができないので、使用量に応じて、電気をつくる量を調節しなければなりません。電力会社は、電力需要の変化に対応するため、1日の中でもさまざまな発電方式を組み合わせています。
対策方法 | 説明 |
---|---|
ピーク電力への対応 | 電気がたくさん使われる昼間は、発電所も大量の電気をつくらなければなりません。変動する電力需要への対応に優れている石油火力や揚水式水力発電によって、ピーク電力に備えています。 |
ベース電力をまかなう | ベース電力は発電コストや環境負荷を考え、原子力発電や水力発電(流れ込み式)によってまかなっています。 |
電源を組み合わせて使う | 限りある化石資源や、地球環境問題、経済性などを考えながら、一つの電源に頼るのではなく、水力、火力、原子力などの各発電の特性を活かし、リスクを分散させて資源をバランスよく組み合わせていきます。 |