人口増加と途上国の経済成長などにより、世界のエネルギー消費量は今後ますます増加すると見込まれています。一方、石油、石炭などのエネルギー資源には限りがあり、世界規模でエネルギーの需給関係が逼迫すると予想されています。
限りあるエネルギー資源

石油や石炭がエネルギー資源として注目を集め、利用が始まったのは、18世紀の産業革命の頃です。産業革命を支えた蒸気機関の発明により、人間の生活はより豊かで便利なものになり、一方で大量の石油や石炭が消費されるようになりました。それから約300年を経た現在、途上国を中心とした人口の増加と経済発展により、世界のエネルギー資源消費量はますます増加しています。
しかし、世界のエネルギー供給を支えている石油、石炭、天然ガス、ウランなどの資源には限りがあります。確認されている可採埋蔵量を現在のペースで使い続けるとエネルギー資源は近い将来底をつくと予測されています。