はじめての障害者雇用
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巻末7 資料編6 就労支援機関5 障害特性と配慮事項5 障害特性と配慮事項105〇診断・てんかん発作の診断には、脳波検査やCT検査等が用いられています。・治療は、抗てんかん薬による薬物治療が基本になりますが、発作の状況によっては外科手術等が有効な場合もあります。・抗てんかん薬は、発作を抑制したり、症状を軽くしたりするために、長期間にわたって規則正しく服用することが大切です。また、発作に合った、あるいは、副作用を考慮された抗てんかん薬の適切な処方のためには血液検査が重要であり、血液検査や脳波検査の定期的な実施、薬の処方のためには定期的な受診が必要となります。・服薬を継続することで、7~8割の人の発作が消失したり、コントロールが可能になったりするとされています。〇意識の有無にかかわらず、姿勢は保持されるが、動作が止まったり、状況にそぐわない行動をとる場合発作のために、いったん行為が止まったり、歩き回ったり、手足を動かしたり、声を出したりすることもあります。周囲に危険物があれば、それを取り除き、危険に気を配りながら回復するのを待ってください。〇意識が消失し、姿勢が保持されず、けいれんが起こる場合いったん生じたけいれんは、体を揺すったり、抱きしめたり、大声で呼びかけたりしても、止めることはできません。けがをしないように周囲の危険物を除いた上で、後頭部の下にタオルなどをあて、毛布や敷物の上に寝かせてください。いびきのような大きな呼吸をする場合には、気道を開くためにあごを押し上げるように引き上げてもかまいません。けいれん発作が収まった後には、顔を横向きにし、回復を待ちます。〇病院等への連絡が必要な場合激しい全身の「けいれん」発作が5分以上続いて止まらない場合には、救急車を要請してください。1回の発作の後、続いて発作が起こる場合や2時間以上経過しても覚醒しない場合には、通院している病院(主治医)に連絡を取ってください。

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