4 職場定着のための取組3 募集活動・社内支援の準備2 採用計画の検討・採用の準備4 職場定着のための取組1 障害者雇用の基礎理解69 〇定期的なふり返り前述の内容について、定期的な面談などにより、本人の気持ちを聞いたり、作業日誌や健康チェック表(使用している場合)の内容などを確認しながら、ふり返りを行います。また、本人の感想や希望、目標、企業から伝えたことなどを記録しておくことが大事です。なお、ふり返りにおいては、以下のことも確認することが大事です。●指導上の基本的な留意点(作業の場面以外でも参考になります) 支援を行う際にさまざまな配慮や工夫をすることは必要ですが、効果があったかどうかは、本人が「わかりやすいと感じる」「これならやれると感じる」ようになっているかどうかで判断することが大事です。 〇説明する際の留意点・説明は、わかりやすい表現で長くならないようにする・大事なポイントは強調する(複数回言う、メモにして示すなど)・高圧的、感情的な言い方をしない・説明済みの内容であっても、理解できていない場合は再度丁寧に説明する(「前に言ったでしょ」の一言だけで終わらない) 〇伝達の工夫・必要に応じて絵や写真を用いるなど、視覚的にわかりやすい方法で伝える・作業のイメージが理解できるように、先に仕上がりや完成品などを示した上で伝える、この作業を行った後はどうなるのかを伝える 〇ほめる、注意する際の留意点・ほめるときは、漠然とほめるのではなく、実際に伸びたところや改善したところ、取り組み姿勢などを具体的にほめる・注意するときは、理由を示して説明する、改善すべきところも併せて具体的に説明する・緊急的な危険回避などで強く注意したときは、あとで落ち着いた雰囲気を作り、理由を示して説明する◆できていることや強みとなること、改善した方がよいところ(理由をつけてわかりやすく説明すること、安易に他者との比較をしないことが大事)◆働くことへの悩みや企業に対しての要望(本人からの要望等に対しては企業としてできる配慮や支援内容を具体的に伝えることが大事)◆本人の目標設定(当面の目標、長期的な目標)(企業で働いていくことに見通しをもち、モチベーションを高めていくためにも大事)
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