働く広場2025年5月号
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育サービス事業、研修事業(臨床塾)などがある。こうした多角的な事業を支えるための社員455人(2024〈令和6〉年8月現在)のおもな医療関連職種には、看護師・助産師(114人)、理学療法士(103人)、作業療法士(100人)、言語聴覚士(41人)等が含まれている。このほかに、ケアマネジャー、保育士、児童指導員、介護士、管理栄養士、生活相談員、職業指導員、ドライバー、事務員、営業職がいる。 全国81事業所(2025年1月現在)のなかには、訪問看護事業所(18カ所)、児童発達支援・放課後等デイサービス・保育所等訪問支援(8カ所)、就労移行支援・自立訓練・就労定着支援(1カ所)、相談支援(4カ所)、居宅介護支援(1カ所)等が含まれるが、就労移行支援に特化した事業所数は1カ所(リニエワークステーション中野)と少なく、今後の増加が期待されるところである。  就労支援等に特化したこの事業所は、(1)自立訓練(生活訓練)、(2)就労移行支援、(3)就労定着支援の3本柱でサービスを提供している。まず自立した地域生活を送るための、生活能力の維3.リニエワークステーション中野の取組みには切れかけたりもします。これからも私たちは、もつれた糸を解き、捻れた糸を直し、その人らしい生を全まっとうできるよう寄り添ってまいります」と述べている。 リニエグループは、医学・看護・心理・福祉等の領域で特に出版が多い株式会社三み輪わ書店と、四つの株式会社(リニエR、リニエLエル、リニエAアーツrts、リニエHハートeart)によって構成されており、提携医療機関としては、医療法人社団雪せつ嶺れい会かいがかかわっている。また、2023(令和5)年に障害の有無の垣根を越えて参加できるイベントの運営や障害者の社会参加のための啓発を目的としてNPO法人「ぼこでこ」も設立した。今回は、このなかから、リニエRを取材させていただいた。リニエRの前身は旧・株式会社東京リハビリテーションサービスであり、RにはRehabilitationへの想いも含まれているようだ。  リニエの事業内容には、訪問看護、介護予防訪問看護、児童発達支援、放課後等デイサービス、保育所等訪問支援、障害児相談支援、就労移行支援、自立訓練(生活訓練)、就労定着支援、特定相談支援、居宅介護支援、通所介護、保険外教2.リニエの事業について  リニエ(Linie)はドイツ語の「線」(英語のLine)であり、ラグビーやサッカーでも「オフェンスライン」のように「戦線」という意味合いで使われている。リニエグループは、人生の始点から終点までを路線のように切れ目なく(シームレスに)つなぐ一本の線としてサービスを提供している。 株式会社リニエR(以下、「リニエR」)代表取締役の青あお山やま智さとしさんと谷たに隆たか博ひろさんは、「人生という一本の線は決して真っ直ぐにはいかず、もつれたり捻ねじれたり、とき1.はじめに子どもから高齢者までの生涯発達支援1医療職介入による効果2自立訓練と就労移行支援3POINT株式会社リニエR代表取締役の谷隆博さん(左)、本誌の八重田淳編集委員(中)、 同社取締役の竹中佐江子さん(右)(写真提供:株式会社リニエR)働く広場 2025.521

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