働く広場2025年5月号
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編集委員のひとことミニコラム第45回※今号の「編集委員が行く」(20~25ページ)は八重田委員が執筆しています。ご一読ください。本紹介『事例で学ぶ!発達障害のある高校生の進路指導ガイド 5つのポイントで分かる指導・支援』 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所が編集した『事例で学ぶ!発達障害のある高校生の進路指導ガイド 5つのポイントで分かる指導・支援』(明治図書出版)が出版された。 99%近い生徒が高等学校へ進学をする状況のなか、障害のある生徒もほとんどが進学をしているが、発達障害のある生徒への支援が課題となっている。このことから同研究所が、進路先の大学や企業でよくみられる適応困難の状態、特別支援学校や関係機関による高等学校への可能な支援内容などについて調査を行い、知見を学校現場で活用しやすいようまとめた。 本書では、発達障害等のある生徒の進路指導に関する現状と課題から、進路指導の充実に向けて「組織的対応」、「自己理解を促す指導・支援」、「自立と社会参加への力を育む指導・支援」、「進路先決定を支える指導・支援」、「連携による支援」の五つのポイントについて事例とともに解説。生徒6人の進路指導の取組み事例も紹介している。A5判128ページ、 1650円(税込)。 なぜ働くのかをさまざまな大学生に聞いたところ、「お金のため、生活のため、国民としての義務だから」といった答えが返ってきた。もちろんなかには、自分の夢を実現するため、その先にある目標を達成するための手段として、という未来に向けた回答もあった。 自分が大学生だったころ、同じ質問をされていたら、なんと答えただろう。「何かを成し遂げたい。その何かがまだ見つからないけど」と思っていたような気がしないでもない。みなさんはどうだろうか。 あなたはなぜ働くのですか?誰のために?何のために? 「その質問自体が愚問だ、働きたいけど働けないんだよ。働くチャンスもないし。そんななかで、食べるため、家族を養うため、生きるためには働くしかないだろう? 労働は手段であって、目的じゃない。」そんな声も頭の中で聴こえてくる。 どうせ働くなら、楽しく、愉快に、健康に、幸せに笑いながら、長時間ではなく、サラッと気分よく働きたいものである。その結果としてたくさんお金を貰えたり、褒められたり、自由な時間を獲得できたらいうことなしだ。「よし、もっとがんばろう、世のため、人のために」となるかもしれない。 好きな仕事を、マイペースで自由に進めていけたら人はどれほど幸せになるのだろうか。「なぜ働くのか」という設問に対する自分らしい答えを探しながら、今日も生きている。なぜ働くのか筑波大学大学院 教授 八重田淳児童・生徒をはじめ社会人・一般の方もご応募いただけます。絵画コンテストの応募は障害のある方が対象です。写真コンテストの応募は障害の有無を問いません。多くのみなさまからのご応募をお待ちしています。令和7年度シンボルキャラクター“ピクチャノサウルス”応募締切令和7年6月16日(月)【当日消印有効】「絵画コンテスト 働くすがた~今そして未来~」「写真コンテスト 職場で輝く障害者~今その瞬間~」あなたの力作がポスターになる!作品大募集!主催:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)検索JEED 絵画写真詳しくはホームページの募集要項をご覧ください。<過去のポスターや入賞作品などもご覧いただけます>働く広場 2025.531

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