独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構 Japan Organization for Employment of the Elderly, Persons with Disabilities and Job Seekers

CROSS TALK ベテラン職員座談会

社会に貢献している喜びと挑戦する楽しさを感じてほしい

JEEDで働く楽しさ、やりがいとはなんでしょう。多くの後輩や部下を育て、長年活躍するベテラン職員3名が、長年働いてきたからこそ感じるJEEDの魅力や、JEEDの仕事に関心のある若者たちに伝えたいことについて語りました。

TALK MEMBER

中村 雅子

本部 職業センター長

中村 雅子

障害者職業カウンセラー職 
1985年採用

37年目

山谷 隆則

本部 公共職業訓練部長

山谷 隆則

職業訓練指導員(職業能力開発職)
1986年採用

36年目

須摩 英樹

本部 求職者支援訓練部長

須摩 英樹

事務職 
1986年採用

36年目

新人が安心して働ける環境づくりは仕事以前のところから

  • 中村

    障害者職業カウンセラー職に限らず、新入職員の多くは、知らない土地でJEED職員として新たなスタートを切ることになります。学生の方であれば、それが社会人としての第一歩となります。そのため、新人の皆さんが職場や環境に慣れ、安心して働けるよう配慮しています。まずは、着任した地域を好きになってもらえると嬉しいので、たとえば、地域のお勧めのスーパーを紹介したり、その地域の良さをお伝えするようにしています。
  • 須摩

    それに、新人として施設に配属された時、先輩たちが忙しそうにしているので話しかけづらいこともあると思います。私自身が気を付けてきたのは、あなたの仕事はこれで、いつまでに、どういうふうに進めるか、というのを簡潔に伝えることです。その上で、何かあったらいつでも聞いてくださいと、まず話しかけやすい環境を整備しています。特に事務職は仕事の幅が広いので。
  • 山谷

    職業訓練指導員も、先輩に対して新人が相談しやすい環境は大事にしていますね。新人には育成担当者という先輩指導員をつけています。気軽に相談できる体制作りですね。
  • 中村

    JEEDは研修制度がしっかりしていますので、知識やスキルは研修で学ぶことができます。障害者職業カウンセラー職の主な現場である地域障害者職業センターでは、研修で得た知識やスキルを実践できる機会を設け、経験を積むことができるように配慮しています。
  • 山谷

    職業訓練指導員も、新人に限らず研修が非常に充実しています。人材育成システムでそれぞれの階層に合わせて研修プログラムが用意されているので、特に新人の方は安心して能力を高めていくことができるかと思います。私自身は、5年目に研修制度の一つとして、企業派遣研修に参加したのが、その後の職業人生に大変役立ったと思っています。

支え合って仕事をする中で見えてきた成長のカギ

  • 須摩

    事務職の場合、自分が前面に立って業務の実績を上げなければいけない場面もありますが、障害者職業カウンセラー職や職業訓練指導員の皆さんが仕事をしやすい環境を作るような立場にもなることも結構多いんです。また、業務の幅も広いですから、ゼネラリスト的なところもあり、組織全体を俯瞰的に見て、どうすれば業務がうまくまわるのか、自分はどういう役回りをするとよいのか、などを考えながら仕事の結果を求めていくところにもやりがいがあります。
  • 山谷

    職業訓練指導員としては、各地域の訓練受講者の方やさまざまな企業に対して支援をしていくという、地域貢献の喜びというのがまずありますが、あわせて、自分自身が成長していく喜びというのも感じられる仕事です。技術革新がすごいスピードで進んでいく中で、アンテナを張って自分の技能、技術を更新しながら職業訓練を担当していくことによって、自分自身の成長を感じられる場面も出てきます。そして、周りの方から感謝されることもあって、それがモチベーションに繋がっていきます。
  • 中村

    障害者職業カウンセラー職については、専門職として成長するためにも、仕事以外の楽しみやリラックスする時間も充実させて、仕事に対するモチベーションを保つことが大事だと思います。カウンセラー職は、人と向き合う仕事で相手があることなので、当然思い通りにいかないこともありますが、そのような場面でもしっかりと自分をコントロールすることが求められます。ずっと緊張し続けることは難しいですし、また、ストレスをため過ぎないためにも、新入職員には仕事だけに集中しすぎず、気分転換もしっかりしてねとお伝えするようにしています。
  • 須摩

    どうしても日々、目の前の業務をこなすのに精一杯になってしまいがちですけれど、あえて立ち止まって考える時間を作り、無理をしすぎないことも大事ですね。

社会に貢献するやりがいとさらなるチャレンジ

  • 中村

    障害者職業カウンセラー職の仕事では、他機関と連携しながら支援を進める際、利用者のニーズや役割分担に対する考え方などが、関係者間で異なることはよくあります。やはり人が相手の仕事ですので、調整能力が試されることも多いと感じています。うまく折り合いがつく形で、方向性が見い出せたり、何かご提案ができたりした時はホッとしますし、そういった経験はやりがいにもつながります。
  • 山谷

    そうですね。職業訓練指導員については、企業の方から「こんな人材を探しているんだけど…」と声がかかった際、訓練受講者の中からそうした仕事を希望されている方とのマッチングを図り、いい方向にまとまった時、これも一つの成功体験と言えるものになりますね。その喜びが、自信にも繋がっていきます。
  • 須摩

    事務職というと、決まったことをやって時間になったら帰るというイメージがあるかもしれないですが、JEEDでは仕事の幅も裁量もかなり広く、事務職でも自分の考えや工夫を仕事に反映できることがよくあります。施設ごとに毎年、業務運営方針を作り、達成に向けてみんなで取り組みますし、本部では規定の整備や国の政策への対応、場合によってはJEEDとしての意見を国に伝えたりすることもあります。広く社会貢献できる仕事につきたいという志を持ってきていただけたらと思います。
  • 山谷

    ちょっと大きい話になりますが、私は生まれ変わっても、JEEDの職業訓練指導員になりたいですね。そのくらい、とても大きな達成感が得られる、魅力ある仕事です。
  • 中村

    自分が担当することになった新しい仕事には、ぜひ積極的にチャレンジしてほしいですね。自分が得意あるいは強みだと思っていることと、上司が一人ひとりの職員を見た時に得意あるいは強みと感じることが異なる場合もありますので…。時には自分では思っていなかった仕事を担当することもあるかもしれません。JEEDの仕事は、その内容も働く職場も変化していきますので、様々なことに挑戦していきたい方にはぴったりの仕事だと思います。
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