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生産性向上支援訓練を利用された事業主の方の声(松岡電業株式会社)

利用事業主の概要

  松岡電業株式会社
  ・所在地:東京都足立区
  ・従業員数:15名
  ・事業内容:建設業(電気設備工事、電気設備リニューアル工事・保守)

支援の概要

課題と要望

 近年の建設業界は、労働人口の減少等により担い手が不足しています。これは、利用事業主においても例外ではありません。そのような状況下において、少ない新規・中途採用者をいかに熟練工として早期に育て上げるかが事業上の課題となっています。また、業界では工事従事者の高齢化が進んでいることから、経験豊富な中堅層以上が有する知識やノウハウをいかに若年層に伝承していくか、それらをスムーズに共有する仕組みづくりを早急に構築する必要があります。
 上記の課題から、まず中堅層が画一的、効果的に若年層の教育を行う体制を構築する必要があることから、東京支部が実施する生産性支援訓練オープンコースのパンフレットに掲載されているコースをオーダーコースとしてカスタマイズして実施し、30代~40代半ばの中堅・ベテラン社員に対し、コミュニケーションの取り方や後輩社員の育成の仕方などについて習得してもらいたいとの要望がありました。

提案内容

 受講者にはティーチングとコーチングを理解した上で、それをOJTに活かしてもらいたいため、「後輩指導力の向上と中堅・ベテラン従業員の役割」と「効果的なOJTを実施するための指導法」の2コースを関連付けて実施することで、実施機関を含めた3者で十分な打ち合わせを行い、以下の視点でカリキュラムをカスタマイズしました。

■「後輩指導力の向上と中堅・ベテラン従業員の役割」
・社員それぞれが会社から期待されていることを正しく理解し、自らの役割と責任を再認識すること。
・役割と責任を果たすために必要な考え方を整理し、それを行動に移すことができるようにすること。

■「効果的なOJTを実施するための指導法」
・部下(後輩)を育てる上司(先輩)として求められるコミュニケーションや指導に必要な知識を習得し実践できるようになること。

 また、2コースとも、受講者がイメージしやすいよう具体的な事例を織り込みながら、ワーク、グループディスカッションを多く設けた体感型研修として実施することを提案しました。

利用した訓練

訓練コース名:「後輩指導力の向上と中堅・ベテラン従業員の役割」
訓練実施時期:令和5年7月
訓練実施機関:株式会社ホスピタリティ&グローイング・ジャパン
受講者数:6名

「後輩指導力の向上と中堅・ベテラン従業員の役割」コースの訓練風景

「後輩指導力の向上と中堅・ベテラン従業員の役割」コースの訓練風景

訓練を利用した成果

 人材育成は直ちに効果が発現するものではないので、若年層の成長という観点での成果は記載することができませんが、今回の訓練以降、中堅層の社員の意識に変化がみられていることはこの研修での大きな成果と考えています。これは研修時にティーチングやコーチングなどの方法論だけではなく、実務上の事例に落とし込みながら具体的に分かりやすくご説明いただいたことが、受講した社員のスムーズな理解につながり、それを現場で実践することが出来ているからではないかと考えています。

利用者の声

利用事業主の声

Q:訓練を利用した感想をお聞かせください

 当社の社員研修は標準化されたプログラムが中心となっており、当社の課題に合わせカスタマイズされた研修の開催は今回が初めてのことでした。通常、このような研修はコスト的にも割高となり、当社のような中小規模の会社にとってはなかなか実施することが難しいものでしたが、今回、東京支部様の研修は中小企業においても利用しやすく、個別具体的な課題にフォーカスした質の高い研修をご提供いただきました。

訓練受講者の声

Q:訓練を受講した感想をお聞かせください

・人に伝える時に気をつける点や伝え方を改めて知ることができ、業務に役立てる ことができます。
・同僚の思うところを聞くことが出来ました。
・普段漠然としていたことが、考える・書く・言ってみることで具体性をおびました。
・ティーチング、コーチングの違いについてと、それぞれどの点に気をつければ良 いのかを知ることができ、業務に役立てることができます。