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生産性向上支援訓練を利用された事業主の方の声(エア・ウォーター・リアライズ株式会社)

利用事業主の概要

エア・ウォーター・リアライズ株式会社
・所在地:東京都中央区京橋
・従業員数:898名
・事業内容:エアゾール製品・化粧品・医療機器のOEM・ODM

本社エントランス

本社エントランス

茨城工場外観

茨城工場外観

支援の概要

課題と要望

 令和元年度当時、階層別の人材育成や組織風土改革に取り組み、成果を上げてきたものの、既存の研修体系では、具体的なアクションに繋がっていない、と実効性に疑問を持たれていた。
 当時は、「今後会社を牽引する次世代リーダーの育成」を目標として、「各部門(生産・研究・営業・管理)から選抜された将来の幹部候補生を、ビジネスパーソンとして一段階上に成長させたい」という課題があった。そこで、以下の目的・要望をいただき、取り組むこととなった。
【目的】
 (1)監督職(管理職候補者)として必要なスキルの習得
 (2)次世代を担う幹部候補生としての自覚の促進
 (3)部門間交流の促進

【要望】
 「ナレッジマネジメント、業務改善、統率力、問題解決力、プロジェクト管理技法、交渉力の向上」に関するテーマを総合的に組み合わせ、継続的に研修を実施したい。

提案内容

 利用事業主の意向・要望等を踏まえ、実施機関を含めた3者打合せによりカリキュラムをカスタマイズし、以下の6コースを提案し、令和2・3年度にオンラインで実施した。
 カスタマイズでは、1.部門間の交流促進のためにグループ討議や演習を多く取り入れる、2.外に目を向けるために他社の事例を出来るだけ紹介する、3.教材は後で振り返りができる形式で分かり易くするなど、要望を取り入れた内容にした。
【提案したコース】
 (1)職場のリーダーに求められる統率力の向上  
 (2)管理者のための問題解決力向上
 (3)成果を上げる業務改善           
 (4)ナレッジマネジメント
 (5)プロジェクト管理技法の向上        
 (6)ビジネス現場における交渉力

 令和4年度には、社内での資金の流れ、利益を上げるまでの仕組みなど、財務の基礎知識を習得させたいとの要望があり、「企業価値を上げるための財務管理」を提案した。
 また、「プレゼンテーション手法」についても必要なスキルとして習得させたいとの要望があり、「ナレッジマネジメント」のカリキュラムに項目を追加して実施することを提案した。その後も、継続的に企画・実施している。

利用した訓練

訓練コース名:「職場のリーダーに求められる統率力の向上」他6コース
訓練実施時期:令和6年9月から
訓練実施機関:公益財団法人日本生産性本部 他2実施機関
受 講 者 数 :14名

訓練を利用した成果

・受講者はリーダーポジションとして日々後輩育成や業務改善等を行っているが、後輩と
 の関わり方や問題解決・業務改善等の考え方、手法を改めて学ぶことで、意識の変化や
 業務改善に対する前向きな姿勢が見られるようになった。
・研修で他部署との交流をすることで相互理解に繋がっている。
・全社的な課題として「属人化」が浮き彫りになり、ナレッジマネジメントの訓練を通じ
 て危機意識の醸成と具体的対策の理解に繋がっている。
・6か月の長期的な研修であり、様々なコースの訓練を受け、集大成として役員に対する
 プレゼンテーションを行うことから、リーダーとしての自覚と会社からの期待の理解に
 繋げることができている。
・毎年受講者を変えながら継続して訓練をすることで、全社的なスキルやナレッジの底上
 げにつながっている。また、コストも安価であることも安定して継続できる要因となっ
 ている。

利用者の声

利用事業主の声

Q:訓練を利用した感想をお聞かせください

 弊社はエアゾール製品や化粧品、医療機器のOEM・ODM事業を柱として成長してきました。今後も事業拡大を目指す上で、社員の成長は欠かせません。環境が激しく変化する中、既存の枠にとらわれず新たな価値観や手法を取り入れるため、まずはリーダークラスの育成に力を入れ始めました。
 まだ途上ではありますが、各部署のリーダーが変わっていくことで、自身の仕事や一緒に働いている後輩の意識の変化も見えてきていると感じています。
 訓練で学んだことを一過性にせず、日々の仕事の中で実行することで会社全体の変革に繋がっていくと信じ、今後も継続していきたいと思います。

訓練受講者の声

Q:訓練を受講した感想をお聞かせください

・部下指導やチームを率いるにあたり、効果的に成果を出すための手法や適切な指導
 法について学ぶことができ、日常の指導に反映させることができる。
・問題解決において、整理する方法、特に問題の真因を導く方法やその妥協性、結論
 によっては本来の真因をとらえていないこともあることが理解できた。
・グループに分かれて個人の意見を交換することで、自分とは異なった考え方にも気
 付けて非常に良いと感じた。
・改善を進めていく中で、数値化は工夫次第だと学び、改善結果を明確にするために
 重要だということが理解できた。
・ナレッジの活用で、考え方の統一、業務の効率化、属人化を防ぐ事が出来ることが
 分かり、今後の業務改善につなげることができる。
・財務は今まで全く携わっておらず、今回受講して財務の大切さ、見るポイント、分
 析方法などを学べた。
・プロジェクト管理で、メンバーのやる気の向上や達成感を感じさせることにより、
 次回のプロジェクトに積極的に参加する意欲を持たせることの重要性を知った。
・業務上での交渉において、「事前準備」が如何に重要であるか、ロールプレイング
 を通じて強く感じた。