ジョブコーチ支援のごあんない
職場適応助言者(ジョブコーチ)支援とは?
- 障害のある方が働く企業に一定期間ジョブコーチが訪問し、ご本人と企業の双方に支援を行うサービスです。
- ご本人に対しては障害特性と職場環境に応じた適切な働き方ができるよう支援し、事業主や職場の従業員に対しても助言を行い、必要に応じて職務や職場環境の改善を提案します。
職場適応援助者(ジョブコーチ)は3種に分けられます
配置型職場適応援助者
地域障害者職業センター(佐賀県は当センター)に所属し、企業に訪問し支援を行います。
就職等の困難性の高い障害者を重点的な支援対象として自ら支援を行うほか、訪問型ジョブコーチ及び企業在籍型ジョブコーチと連携し支援を行う場合は、効果的・効率的な支援が行われるよう必要な助言・援助を行います。
訪問型職場適応援助者
地域の支援機関に所属し、企業に訪問し支援を行います。
当機構が実施する訪問型職場適応援助者養成研修又は民間の厚生労働大臣が定める訪問型職場適応援助者養成研修を修了した者であって、必要な相当程度の経験及び能力を有する者が担当します。
企業在籍型職場適応援助者
企業に所属し、自社で雇い入れた障害者へ支援を行います。
当機構が実施する企業在籍型職場適応援助者養成研修又は厚生労働大臣が定める企業在籍型職場適応援助者養成研修を修了した者が担当します。
ジョブコーチ支援の流れ
1.依頼→相談受付
まずは当センターにご連絡ください(0952-24-8030)。担当カウンセラーが希望や状況等を伺います。
2.支援ニーズ・状況確認
- カウンセラーが企業等を訪問し、関係者との面談や職場の見学等により状況を確認します。
- ニーズや状況に応じた支援計画書(案)を作成します。
- ジョブコーチ支援に加え、体系的な企業支援(一般社員向け研修、他社事例の紹介、職務設計の助言等)を計画することも可能です。
3.打ち合せ
- カウンセラー、ジョブコーチが企業を訪問し、関係者に支援計画書(案)を説明しながら、支援開始に向けた打ち合せを行います。
- 課題や適応状況に合わせて、支援期間、訪問頻度、支援内容等をご相談します。
4.支援開始
- 関係者から同意を得られた支援計画に沿って、ジョブコーチ支援を実施します。
- ジョブコーチ支援期間は、標準的には3か月程度で、状況に応じて支援期間の延長や再支援も可能です(最大8か月)。
5.フォローアップ
支援期間終了時にカウンセラー、ジョブコーチ、関係者で振り返りを行い、必要に応じて継続的な支援(フォローアップ)を実施します。
ジョブコーチ支援の内容
支援の目標
ジョブコーチ支援の最終的な目標は、職場の中で、上司や同僚が自然なかたちで見守り、支える体制・環境(ナチュラルサポート)を形成することにより、障害者が安定して就業を継続していくことができる状態を目指します。
作業場面介入型
【ご本人の状況】
「作業が覚えられない」「ミスがでる」「ペースがつかめない」等
【企業の状況】
「教えても習熟しない」「指導方法に悩む」「任せる職務が分からない」等
- 集中的に企業を訪問し、ご本人の作業遂行の状況や職場環境について確認します。
- ご本人に適した仕事のやり方や指導の仕方等について、ご本人と企業に助言・援助を行います。
- 仕事上必要なコミュニケーションに関する助言・援助を場面に応じて行います。
パターン2 相談支援中心型
【ご本人の状況】
「コミュニケーションが不安」「仕事と健康の両立をしたい」等
【企業の状況】
「心身の安定に努めてほしい」「職場で必要な配慮を知りたい」等
- ご本人や企業との相談支援を中心に行い、本人と企業のコミュニケーションを円滑にしていきます。
- ご本人に対しては疲労やストレスのセルフケアに関する助言、企業に対しては職場内のラインケアに関する助言を行います。
- 相談状況により作業場面への介入も可能です。
パターン3 協同支援型
【企業ご担当者~企業在籍型ジョブコーチ、指導担当者、職業生活相談員など~】
「作業指導をしているが、なかなか上手くいかない」「障害特性が上手く掴めない」「各種研修を受けたが実務に不安がある」等
- ご本人に対して、企業担当者と障害者職業センターのジョブコーチ(配置型職場適応援助者)が協同で職場適応支援を行うことで、企業担当者のサポート力の向上を目指します。
- 企業担当者の取組(ご本人への支援、企業内の調整等)をジョブコーチがフォローするイメージです。
- 作業指導の方法、支援ツールの作成、ご本人との面談方法、職務の選定、ラインケアの方法について助言します。
ジョブコーチ支援を利用された皆様(事業所)の声