障害のある方へのサービス
職業相談・職業評価
就職のための相談から職業生活全般にわたる相談を行います。また、就職の希望等を把握した上で職業適性を評価し、必要な相談・指導を行い、これらを基に就職して職場に適応するために必要な支援内容・方法等を含む個々人の状況に応じた「職業リハビリテーション計画」を策定します。
- 職業相談・・・目標達成に向けた課題を整理し、支援方法、内容について検討します。
- 職業評価・・・各種検査や作業を実施しながら現状分析をします。
- ※検査のみの目的ではご利用できません。
※関係機関の皆さまへ
当センターでは、関係機関の皆さまと相談しながら支援を行います。職業相談・職業評価をご希望の場合は、予めお電話でお問い合わせください。
また、職業相談・職業評価を円滑に進めるために、「職業相談・職業評価に係る情報提供シート」の活用にご協力をよろしくお願いします。当シートは、わかる範囲でご記入の上、初回相談時にご持参ください。
職業準備支援
就職又は職場適応を進める上での職業上の課題の把握とその改善を図るための支援、職業に関する知識の習得のための支援、社会生活技能等の向上を図るための支援を行います。
職業準備支援のご案内
- 障害者職業センターに2週間~12週間通い、作業や講座への参加を通じて就職に向けたシミュレーションや準備をしていただく取り組みです。
- 期間や通所頻度(週1日~5日)は相談の上、必要に応じて設定します。
- 費用はかかりません(※工賃や手当の支給はありません)。
- 障害者手帳を持っていない方の利用も可能です。(※「主治医の意見書」の提出をお願いする場合があります)
目的
- 自分の得意・不得意について整理し、苦手なことについては対策を考えます。
- 自分に合った求職条件(職種、勤務時間、職場環境、必要な配慮など)を体験的に確認し、検討します。
- 安定して働き続けるためのスキル(コミュニケーション、ストレス対処など)を確認します。
- 就職活動に必要なスキル(履歴書の書き方、面接対策など)を確認、練習します。
このような方にお勧めです
- 就職したい気持ちはあるが、「就職が初めて」「ブランクがある」などで不安がある方。
- 過去に失敗した経験を踏まえ、「今度は長く勤めたい」と思っている方。
- 1人だけでがんばるのではなく、サポートを受けながら働きたいと思っている方。
職場適応援助者(ジョブコーチ)による支援
就職又は職場適応に課題のある知的障害者、精神障害者などの雇用の促進及び職業の安定を図るため、事業所にジョブコーチを派遣し、障害者及び事業主に対して、雇用の前後を通じて障害特性を踏まえた直接的、専門的な援助を行っています。仕事を覚えるための支援や職場内での人間関係に関する支援など、職場へのスムーズな適応・定着を目指します。
ジョブコーチ支援のご案内
- 障害者が職場に適応できるよう、障害者職業カウンセラーが策定した支援計画に基づきジョブコーチが職場に出向いて直接支援を行います。
- 障害者が新たに就職するに際しての支援だけでなく、雇用後の職場適応支援も行います。
- 障害者自身に対する支援に加え、事業主や職場の従業員に対しても、障害者の職場適応に必要な助言を行い、必要に応じて職務の再設計や職場環境の改善を提案します。
- 支援期間は、標準的には2~4ヶ月ですが、1ヶ月~8ヶ月の範囲で個別に必要な期間を設定します。
- 支援は永続的に実施するものではなく、ジョブコーチによる支援を通じて適切な支援方法を職場の上司や同僚に伝えることにより、事業所による支援体制の整備を促進し、障害者の職場定着を図ることを目的としています。
リワーク支援
うつ病などにより休職されている方や休職されている方の復職を考えている事業主に対して、主治医等と密接な連携のもと、職場に戻るためのウォーミングアップ支援や職場復帰に向けたコーディネートを行います。
リワーク支援のご案内
- うつ病などにより休職中の方で、主治医が職場復帰のための活動を開始することを了解している方を対象としています。
- すでに会社を離職した方、主治医からまだ休養が必要と判断されている方は、対象になりません。
- 障害者職業カウンセラーが、ご本人から職場復帰に対するお考えなどをうかがい、その後、主治医、会社の担当者と相談しながら次のような支援を行います。
生活リズムの構築
- スケジュールに沿って、障害者職業センターに通所し、規則正しい生活リズムを目指します。
ストレスへの対処方法
- 上手な相談の仕方などを練習します。緊張を軽減するストレッチ法、呼吸法などを紹介します。
リハビリ出勤
- 復帰予定の職場での作業体験や上司、同僚との交流を通じて、不安の軽減を図り、無理なく職場復帰を進めていきます。
会社との調整
- 総務・人事担当者などに、職場復帰に求められる条件を確認し、復帰計画などについて事業主に助言します。
- 職場復帰時の仕事の内容や職場環境の改善方法などを事業主に提案します。
支援の流れ
図 リワーク支援利用にかかる標準的な流れ
その他の関連情報
広域障害者職業センターについて
国立職業リハビリテーションセンター、国立吉備高原職業リハビリテーションセンターでは、医療リハビリテーションとの連携のもと、全国の広範な地域から精神障害者、発達障害者、高次脳機能障害者などを含む職業訓練上特別な支援を要する障害者を積極的に受け入れ、先導的な職業訓練を実施して指導技法等を他の障害者職業能力開発施設などに提供しています。