就職の希望等を把握した上で職業適性を評価し、必要な相談・助言を行い、これらを基に就職して職場に適応するために必要な支援内容・方法等を含む個々人の状況に応じた「職業リハビリテーション計画」を策定します。
また、円滑な就職活動や適切な職業選択が行えるよう、職場で安定して働き続けることができるようになるための相談や助言等を行います。
職業センターのサービス内容を知りたいというご希望のある方に対して、職業センター説明会を開催しています。職業センターについて知っていただいたうえで、ご利用されるかどうか検討していただくことができます。
職業相談・職業評価では、働き方のご希望のほかに、生活歴、職歴、障害の状況など、さまざまなことをご本人様からお聴きすることになります。あらかじめ「職業相談にかかる情報提供シート」に主な項目をご記入していただけると初回相談がスムーズに進みますので、ご協力をよろしくお願いいたします。
記入例を参考にして、わかるところをご記入の上、来所当日にご持参くださいますようお願いいたします。
就職又は職場適応に必要な職業上の課題の把握とその改善を図るための支援、職業に関する知識の習得のための支援、社会生活技能等の向上を図るための支援を行います。
就職したいけれど「働いた経験が少ない、あるいは、就職しても長く続かない」、「どのような仕事が自分に向いているか分からない」、「うまく仕事を続けていくためのポイントを整理したい」など、不安や悩みを感じている方を対象に、奈良障害者職業センター内の模擬的就労場面での作業支援、職業講話や対人技能訓練等の講座などの支援を行います。支援期間やカリキュラムは目標や状況に応じて個別に設定します。標準的な支援期間は2~3か月です。
なお、修了後の就職活動については、ハローワークと連携して支援します。
就職又は職場適応に課題のある知的障害者、精神障害者などの雇用の促進及び職業の安定を図るため、事業所にジョブコーチを派遣し、障害者及び事業主に対して、雇用の前後を通じて障害特性を踏まえた直接的、専門的な援助を行っています。支援期間や支援内容は目標や状況に応じて個別に設定します。標準的な支援期間は2~4か月程度です。
うつ病などにより、休職されている社員の方に対し、主治医や事業所と調整した上で、復職準備のためのウォーミングアップを行うとともに、事業所に対し、復職に係る専門的な助言や援助を行うことにより、社員の方が円滑に復職できるように支援していくことを目的とします。
支援期間やカリキュラムは、目標や状況に応じて個別に設定します。標準的な支援期間は3~4か月程度です。
当センターへ通っていただき、以下のプログラムを受講していただきます。
1.生活リズムの立て直し、体調のチェック
職場復帰後を想定した生活リズムをつくるために、生活記録票を記入し、振り返り相談を行います。
2.セルフケア講習
ストレスとの上手な付き合い方を身に付けるために、ストレス対処講座、アンガーコントロール、認知行動療法の基礎、リラクセーションの講習があります。
3.アサーション講習
相手の気持ちも大切にしつつ、自分の気持ちや考えをきちんと伝えるスキルを身に付けます。
4.キャリアの再構築
働き方を振り返り、自身の強みや課題を整理します。また、希望する働き方と期待される役割のバランス等を考え、今後のキャリアプランを構築できるようにします。
5.ジョブリハーサル(作業課題)
事務課題、読書課題、軽作業、グループ作業を通して、集中力、持続力等の回復をはかります。
職場復帰のための職務内容等の設定や上司、同僚への理解促進等に関する支援を行います。
*奈良障害者職業センターでは、リワーク支援(職場復帰支援)に関する説明会を実施しております。説明会は予約制です。当センター(連絡先 0742-34-5335)までご連絡ください。
国立職業リハビリテーションセンター、国立吉備高原職業リハビリテーションセンターでは、医療リハビリテーションとの連携のもと、全国の広範な地域から精神障害者、発達障害者、高次脳機能障害者等を含む職業訓練上特別な支援を要する障害者を積極的に受け入れ、先導的な職業訓練を実施して指導技法等を他の障害者職業能力開発施設等に提供しています。